この記事では、「アクリル」と「プラスチック」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「アクリル」とは?
「アクリル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アクリル」は「acryl」と英語表記します。
「アクリル」は「アクリル樹脂」の略で、「代表的なプラスチックの一種で、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの誘導体を重合して作る、合成樹脂の総称」という意味があります。
1930年代中盤に工業化されました。
「アクリル」は透明度が高く、硬いという特徴があります。
そのため、ガラスとして使用したり、照明器具のカバー、道路標識、腕時計の風防、また文具やアクセサリーなどを整理する箱など、日用品の素材として使われたりしています。
ただし「アクリル」には、擦り傷が付きやすいという欠点もあります。
「アクリル」の誕生により、ガラスでは困難な厚さが実現可能になり、水族館での大型水槽展示が可能になりました。
「プラスチック」とは?
「プラスチック」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「プラスチック」は「plastics」と英語表記します。
「プラスチック」は、「熱や圧力などによって可塑性を示し、任意の形に加工成型できる、高分子物質の総称」という意味があります。
塩化ビニル樹脂、「アクリル樹脂」などの、熱可塑性樹脂と、フェノール樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹脂とに大別されます。
日本語では「合成樹脂」と呼ばれています。
「プラスチック」は、一般的に石油を原料にして作られていますが、サトウキビやトウモロコシなどからも作ることができます。
また「プラスチック」は、電気を通さない絶縁体で、水に強く腐食しにくいという特性がある一方で、比較的、熱には弱いという特徴もあります。
「プラスチック」は、金型などを使った成型が容易なため、大量生産される日用品、工業製品など、あらゆる場面で「プラスチック製品」を目にすることができます。
「アクリル」と「プラスチック」の違い
「アクリル」と「プラスチック」の違いを、分かりやすく解説します。
「アクリル」は「アクリル樹脂」の略で、「代表的なプラスチックの一種で、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの誘導体を重合して作る、合成樹脂の総称」という意味があります。
一方「プラスチック」は、「熱や圧力などによって可塑性を示し、任意の形に加工成型できる、高分子物質の総称」という意味があります。
このように、「アクリル」は「プラスチック」の一つと言うことができ、「プラスチック」の中に、「アクリル」は含まれると言い換えることができます。
このように「プラスチック」の中で、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの誘導体を重合して作ってできた、透明度が高いものを「アクリル」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「アクリル」と「プラスチック」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。