「天然炭酸水」と「天然水炭酸水」の違いとは?分かりやすく解釈

「天然炭酸水」と「天然水炭酸水」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「天然炭酸水」「天然水炭酸水」の違いを分かりやすく説明していきます。

「天然炭酸水」とは?

「天然炭酸水」とは自然に湧いている炭酸水、またはその自然に湧いている炭酸水を採水したものです。

炭酸水とは水に炭酸ガスが添加されているものですが、自然の中にはミネラルと一緒に炭酸ガスも含んでいる水が湧く場所もあります。

そうした場所に湧いている、そのままの状態で炭酸ガスを含んでいる水が「天然炭酸水」です。

日本では飲料にできる「天然炭酸水」はほとんど湧きません。

しかし海外では飲料にできる「天然炭酸水」が湧いている場所も多く、外国で採水した「天然炭酸水」が輸入され、日本でも販売されていることが多いです。

「天然炭酸水」自体炭酸ガスが抜けないように採水するためにコストが掛かりますし、そうした輸送費などもかかるので、日本では「天然炭酸水」は高級品になっています。


「天然水炭酸水」とは?

「天然水炭酸水」とは、天然水に炭酸ガスを添加して作る炭酸水です。

先述したように「天然炭酸水」は日本では基本的に採れず、日本産の「天然炭酸水」を販売流通させることは現実的ではありません。

そこで代用品として扱われているのが「天然水炭酸水」です。

元々は炭酸を含んでいない天然水を採水し、それに炭酸ガスを加えることで作られる、人工炭酸水になります。

こうすることにより、自然に湧いている「天然炭酸水」と同じように、自然由来のミネラルを含んでいて、炭酸もある水を作ることができます。

天然水を使っている分通常の炭酸水よりは高価になりますが、好きなように炭酸ガスを添加できるので、「天然水炭酸水」は水の産地に関係なく強炭酸にも微炭酸にも加工でき、「天然炭酸水」よりは安価で販売させられることもメリットです。


「天然炭酸水」と「天然水炭酸水」の違い

「天然炭酸水」「天然水炭酸水」の違いを、分かりやすく解説します。

自然に湧いている時点で炭酸を含んでいる天然水でそれに手を加えることなく採水したものが「天然炭酸水」で、元々は炭酸を含まない天然水を採水し後から炭酸ガスを添加した天然水が「天然水炭酸水」です。

「天然炭酸水」は飲料水としても炭酸水としても天然物ですが、「天然水炭酸水」は天然水を使っているものの、炭酸水としては天然物ではなく人工炭酸水扱いになります。

飲料にできる「天然炭酸水」が湧いている場所が日本にほぼないので、日本産の「天然炭酸水」はほとんど見かけることはありません。

しかし「天然水炭酸水」は飲用できる天然水に炭酸ガスを添加するならどこの天然水でも作れるので、日本産のものも少なからずあります。

まとめ

「天然炭酸水」は水自体も炭酸成分も天然のものですが、「天然水炭酸水」は水は天然のものなものの、炭酸は後で人工的に添加したものという違いがあります。

とはいえ炭酸の強弱を調整できない「天然炭酸水」に対して、「天然水炭酸水」は好きな強さに炭酸を添加できるという強みもあるので、一概に「天然炭酸水」の方が良いとも言えません。