この記事では、「土木」と「人夫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「土木」とは?
土木とは、どぼくという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、つちや人が住み着く所といった意味の土の漢字に、もくざいやきといった意味がある木の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ土木は、土石や木材等を駆使して、道路や港湾、橋梁等を作る建設工事を表すのです。
「土木」の使い方
土木は、橋や鉄道、道路等の工事を意味する言葉として使われる事が多くなっています。
他にもトンネルや公園等の工事に対してもこの言葉が使用される事からでも分かる様に、社会性の高い比較的規模が大きな公有物の工事に対して、この土木という言葉が使用されているのです。
他にも文字通りシンプルに、土と木という意味でこの言葉が使われていたりします。
「人夫」とは?
人夫は、にんぷという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ひとやにんげんといった意味を持っている人の文字に、仕事に携わる男や成人した男といった意味を有する夫の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から人夫は、力仕事に従事している労働者を示すのです。
「人夫」の使い方
人夫は、力仕事を行っている男性といった意味に用いられる言葉となっています。
具体的には、建設現場で働く作業員や収穫期に働く農作業員といった肉体労働者を意味する言葉となっているのです。
あくまで己の肉体を駆使して働く男性を意味する言葉で、建設現場で指示を出すだけだったり、設計に携わる様な業務を行っている人は人夫に含めません。
頭脳労働ではなく、肉体労働を主として行う人を示すのです。
更に人夫は近代以前の、夫役を課せられた人民といった意味の言葉としても使用されています。
「土木」と「人夫」の違い
土木と人夫の文字表記を見比べれば、全然違う漢字が使用されている言葉同士だと直ぐに気付く事が可能です。
所がどちらも工事に関連して使用される事がある言葉同士なので、2つがごっちゃになる可能性はないとは言えません。
もっとも表す意味合い自体には明確な違いがあるので、そこを把握しておけばきちんと使い分けは可能です。
まず土木は、道路や鉄道、橋の建設といった大がかりな建設工事を表す言葉となっています。
一方の人夫は、工事の作業員といった肉体労働に従事している男性労働者を示すのです。
まとめ
2つの言葉は、どちらも工事に関連した言葉として用いられる事がある言葉となっています。
ですが使用している漢字が全然違う事で、示す意味にも明確な相違点があるのでそこを理解すれば使い分けで誤る事は回避可能です。
ちなみに土木は、トンネルや港湾、道路工事といった規模が大きな公有物の工事に対して、使用すべき言葉となっています。
対する人夫は、土木工事等の肉体労働に従事している男性といった意味として用いるべき言葉です。