この記事では、「大根」と「かぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「大根」とは?
「大根」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「大根」は、「だいこん」と読みます。
「大根」は「アブラナ科ダイコン属の越年草で、野菜として広く栽培されているもの」という意味があります。
「大根」は肥大した根を食用とするだけでなく、葉も食材となるなど、捨てるところがない野菜と言えます。
「大根」には様々な種類があり、大きさも形も多種多様で、色もそれぞれとなっています。
例えば、鹿児島県で栽培されている、世界一大きな「桜島大根」や、飛騨美濃地域で栽培されている世界一長い「守口大根」などの種類があります。
「大根」は、ビタミンが豊富に含まれていて、消化酵素のジアスターゼを含むなど、消化が良く栄養豊富な野菜で、日本人の食卓には欠かせない食材となっています。
特に、冬の風物詩である、おでんの具材として人気が高く、また鍋料理の具材として定番となっています。
他にも、味噌汁の具として、千切りにしてサラダとして食べられることもあり、また干して「タクアン」として食べたり、「切干大根」として食べられることもあります。
「かぶ」とは?
「かぶ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「かぶ」は「蕪」と漢字表記します。
「かぶ」は、「アブラナ科アブラナ属の越年草で、野菜として栽培されているもの」という意味があります。
「かぶ」は「かぶら」や「すずな」など、別名もあります。
春の七草「すずな」は「かぶ」のことを指します。
「かぶ」は肥大した根を食用にするだけでなく、葉を食べることもできます。
「かぶ」は、カロチンやビタミン、食物繊維が豊富に含まれています。
「かぶ」は中国か朝鮮半島を経て、かなり古い時代から日本で栽培されています。
日本最古の歴史書である『古事記』にも、「かぶ」が登場しています。
「かぶ」は漬物の材料として、また蒸し煮やシチューの材料として使用されるなど、定番の野菜となっています。
漬物の材料としても人気があり、また金沢市の郷土料理「かぶら寿司」は、塩漬けの寒ブリを薄く切ったかぶにはさみ、米麹で漬け込んだ伝統料理となっています。
「大根」と「かぶ」の違い
「大根」と「かぶ」の違いを、分かりやすく解説します。
「大根」と「かぶ」は、日本の定番野菜で、肥大した根を食べるという共通点があります。
味わいも、見た目もよく似ていて、古くから日本で食されているという共通点がありますが、「大根」は「アブラナ科ダイコン属」なのに対して、「かぶ」は「アブラナ科アブラナ属」という違いがあります。
また味わいとしても、「大根」は辛みが強いのに対して、「かぶ」は比較的甘みが強いという違いがあります。
まとめ
「大根」と「かぶ」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
違いを知ることで、スーパーで購入する時の助けになるかもしれません。