この記事では、「成功」と「成功裏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「成功」とは?
「成功」は「せいこう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事業が完成すること」という意味で、ビジネスとして計画されたことが最後まで滞りなく成し遂げられることです。
2つ目は「作業していたものが出来上がること」という意味で、研究・開発していたものが仕上がることです。
3つ目は「目的を達成すること」という意味で、自分のやりたいことや望みなどを努力して叶えることです。
4つ目は「効き目が表れること」という意味で、薬や対処法などを用いて上手く効果が出ることです。
5つ目は「ものごとをうまく成し遂げて、社会的に地位や名声を得ること」という意味で、世間に名前が知られて高く評価されることです。
上記に共通するのは「目的を達成する」という意味です。
「成功」の使い方
「成功」は名詞として「成功する・した」「成功に終わる」「成功要因」などと使われます。
基本的に、ある物事を成し遂げて目的を果たすことや、ものごとをうまく成し遂げて地位や名声を得ることに使われる言葉です。
「成功裏」とは?
「成功裏」は「せいこうり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとがうまくいった状態であること」という意味で、会話に出てくる期間にあるものごとが成功した状態が続いていることです。
2つ目は「うまくいっているうちに」という意味で、あるものごとが成功している中で結末を迎えることです。
上記に共通するのは「成功した状態である」という意味です。
「成功裏」は元々「成功裡」と書きましたが、「裡」が常用外漢字になった為に「裏」が当てはめられました。
「裡」には「ものごとの内側」「~の内に」という意味があります。
「成功裏」の使い方
「成功裏」は名詞として「成功裏を収める・収めた」「成功裏に終わる」「成功裏に導く」などと使われます。
基本的に、ものごとが成功した状態であることや、ものごとが成功しているうちに結末を迎えることに使われる言葉です。
「成功」と「成功裏」の違い
「成功」は「ある物事を成し遂げて目的を果たすこと」「ものごとをうまく成し遂げて地位や名声を得ること」という意味です。
「成功裏」は「ものごとがうまくいっている態であること」「ものごとがうまくいっているうちに結末を迎えること」という意味です。
「成功」の例文
・『新規に参入した事業が短期間のうちに成功を収める』
・『感染症を治療する新薬の開発に成功する』
・『彼はミュージシャンとして成功した』
・『無人ロケットの打ち上げに成功する』
「成功裏」の例文
・『イベントが成功裏に終わる』
・『困難な政策を成功裏に導く』
・『複雑な交渉を成功裏に収める』
・『彼は必ずプロジェクトを成功裏に導く』
まとめ
今回は「成功」と「成功裏」について紹介しました。
「成功」は「ものごとがうまくいくこと」、「成功裏」は「ものごとがうまくいっている状態」と覚えておきましょう。
