「勉学」と「学業」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「勉学」と「学業」の違い生活・教育

この記事では、「勉学」「学業」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「勉学」と「学業」の違い

「勉学(べんがく)」とは、「学問を精力的・自発的に頑張ること」を意味しています。

「勉学」に対して「学業」という言葉は、「学校で修学する内容・課目」を意味している点に違いがあります。

「学業」という言葉そのものには、「学校でやるべき勉強を懸命にする」といった能動的な頑張りの含意まではありません。

「学業」というのは「勉強を自ら頑張る勉学」とは異なり、「学校の授業を受けて修めるべき単位・課目」のことを意味している違いを挙げることができます。


「勉学」と「学業」の使い方の違い

「勉学」の言葉は、「勉強を自分から一生懸命に頑張る」の意味で使用されます。

「勉学」の使い方に対して「学業」というのは、「学校において単位の獲得につながるような授業課目・アカデミックな学問」を指して使われるという違いを指摘できます。

そのため、「学業を修める」といった文章を、「勉学を修める」という文章に言い換えると、やや不自然なニュアンスになってしまうのです。

逆に「勉学する」の使い方はできますが、「学業する」といった動詞の使い方はできないといった違いも挙げられます。


「勉学」と「学業」の英語表記の違い

「勉学」を英語を使って表記すると以下になります。

“study”“studying”……勉強すること。学問をすること。勉学。

“learning”……知識や技能を学習すること。勉学。

「学業」を英語を用いて表現すると以下になります。

“schoolwork”“classwork”……学校における仕事・勉強。教室における勉強・授業。学業。

“studies”……勉強すること。学校で修学している学業。

“student performance”“scholastic performance”……学生の本分としてやるべきこと。

学校においてやるべき勉学の本業。学業。

“lessons”……知識・実技などを教えてもらうレッスン。学業。

「勉学」の意味

「勉学(べんがく)」とは、「自発的に勉強・学問に励むこと」を意味しています。

「勉学」という言葉は、「一生懸命に自ら勉強すること」といった意味合いを持っているのです。

「勉学」というのは、「能動的に学問につとめること」を指示している表現になります。

「勉学」の使い方

「勉学」の言葉は、「勉強を進んで頑張ること」の意味で使われます。

「勉学」の使い方として、「学問に精力的に打ち込むこと」を意味して使用する使い方があります。

例えば、「勉学を優先した高校生活を送ったので、友達と遊んだ記憶はあまりありません」などの例文で使用できます。

「勉学」を使った例文

・『小さな頃から記憶力と知識の応用力が優れていて、勉学だけはかなり得意でした。』
・『高校時代に勉学に励んだ人とそうでない人は、大学入試の合否で大きな差が現れてきます。』
・『勉学に励むだけの人生は味気ないと思いつつも、遊興・娯楽の道に逸れる勇気はありませんでした。』
・『高校生の頃は、国立大学の医学部を目指して朝から晩まで勉学にいそしんでいました。』
・『星座に対する興味の高まりが、天文学で勉学の道を志そうと思った大きなきっかけでした。』

「勉学」の類語

「勉学」の類語には、以下の言葉があります。

・『勉強(べんきょう)』……国語・算数などの科目を学ぶこと。努力したり経験を積み重ねたりすること。

・『学習(がくしゅう)』……人から習って、知識・技術などを学ぶこと。

・『学問(がくもん)』……専門的な知識体系としてまとめられていて、主に大学機関において研究の対象となっている知的活動。

「勉学」の対義語

「勉学」の対義語には、以下の言葉があります。

・『怠学(たいがく)』……一生懸命に勉強をせずに怠けていること。

「学業」の意味

「学業(がくぎょう)」とは、「教育機関である学校において修学すべき内容」を意味しています。

「学業」という言葉は、「学校の授業に出たり試験を受けたりして取得できる課業・単位」を示唆しているのです。

また「学業」は、「アカデミズムにおいて調査研究の対象となる学問」の意味も持っています。

「学業」には、「学生の本業としてやらなければならない勉強・学問」といった意味のニュアンスが込められています。

「学業」の使い方

「学業」という言葉は、「学校の授業などを受けて学ばなければならない課業・課目」を意味して使います。

「学業」の使い方は、「学生の本分として学校で修めるべき内容・課目」を指示して使う使い方になります。

また「学業」は、「大学で研究すべきアカデミックな学問」といった意味合いでも使用されることがあります。

「学業」を使った例文

・『学生時代に学業をおろそかにしてしまったことを、大人になってから後悔することは多いものです。』
・『彼女はテニスのインターハイに出場したほどの選手ですが、学業にも精力的に励んでいました。』
・『大学ではサークル活動にのめり込んでしまったせいで、学業を怠ってあやうく留年するところでした。』
・『就職活動では部活・バイトの経験ではなく、学業の成果や内容についての自己アピールが求められることもあります。』
・『私は大学生活では学業を最優先すべきという価値観を持っていたので、サークルには参加しませんでした。』

「学業」の類語

「学業」の類語には、以下の言葉があります。

・『修学(しゅうがく)』……学問の内容や分野を学んで修めること。

・『学修(がくしゅう)』……学習課程に従って、専門的な知識や技術などを学んで習得すること。

・『授業(じゅぎょう)』……主に学校教育において、黒板やホワイトボードなどを使った講義形式で行われる教科・科目の教育行為。

「学業」の対義語

「学業」の対義語には、以下の言葉があります。

・『実業(じつぎょう)』……机上の勉強や学校の学問ではない、実際に何かを生産する仕事・事業。

まとめ

「勉学」「学業」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「勉学」「学業」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事の解説をチェックしてみてください。