金魚もベタも観賞用の魚ですが、日本では圧倒的に金魚の方がよく知られています。
金魚とベタの違いについて詳しく紹介します。
金魚とは?
金魚は、コイ科フナ属に属している魚です。
金魚の原産は中国で、突然変異によって誕生したヒブナを改良することで生み出された観賞魚になります。
人為的に交配を重ねた結果、様々な品種の金魚が誕生しました。
主な品種には、和金や琉金、出目金、地金、朱文金、コメット、ピンポンパール、オランダシシガシラ、ランチュウ等があります。
この中で最も親しまれているのは和金で、夏祭りなどの金魚すくいにも用いられる品種です。
日本に初めて紹介された金魚なので、和金という名がつけられたといわれています。
フナの形に近く、赤い色や紅白の色をしています。
琉金はずんぐりとした体形に長いひれを持っているのが特徴です。
中国からまず琉球(沖縄)に伝わったため、琉金という名が付けられました。
コメットはアメリカ生まれの品種で、和金と琉金を交配させて誕生しました。
美しい長いひれを持っています。
日本に金魚が伝わったのは室町時代で、養殖が行われるようになったのは江戸時代です。
金魚すくいも登場し、金魚は庶民にも親しまれるようになりました。
ベタとは?
ベタは、タイを原産とする観賞魚です。
オスフロネムス科ゴクラクギョ亜科ベタ属に属しています。
様々な品種がありますが、その中の一つであるベタ・スプレデンスは昔から観賞魚として世界中で親しまれてきた品種です。
単にベタというと、ベタ・スプレデンスのことをいいます。
ベタ・スプレデンスを人為的に交配させることで、様々な品種が誕生しています。
目が覚めるような青や赤など色彩の豊かさが特徴の観賞魚で、タイの国魚でもあります。
主なベタの品種には、プラガットやトラディショナルベタ、クラウンテール等があります。
プラガットは、オス同士を戦わせる闘魚に用いられる品種です。
気性が荒く攻撃的なので、他の魚と同じ水槽で飼うのは難しいかもしれません。
トラディショナルベタは、大きなヒレを優雅になびかせて泳ぐ魚です。
色々なカラーがあります。
金魚とベタの違い
金魚よりもベタの方がカラーバリエーションは豊富です。
金魚の色は赤や黒、白、オレンジ色等が主流ですが、ベタには鮮やかな青や水色、黄色などの種類があります。
ベタの方がヒレも大きかったり、特徴的な形をしているものが多く豪華な印象があります。
また、金魚は中国が原産で日本の気候にも近いので、日本では飼育しやすいです。
ベタは暑い地域が原産なので、寒さに弱いという特徴があります。
日本でベタを飼育する場合、冬は加温しなければなりません。
まとめ
金魚もベタも観賞用の魚で、色々な品種があります。
観賞用に人工的な交配を行って品種改良したのは共通しています。
カラーバリエーションはベタの方が多く、鮮やかな青い色のベタもいます。
金魚は中国が原産なので日本の気候にも適していますが、ベタは暑い国が原産なので寒さに弱いです。