この記事では、 「ルーチン」と「メソッド」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ルーチン」とは?
「ルーチン」とは手順が完全に確定している手続や仕事です。
例えば送られてきた申込用紙を何の申込みかによって分け、それぞれを担当している責任者に渡して認可を貰うといった手続きも「ルーチン」ですし、毎日決まった時間に職場へ行き、決められた手順通りに機械を組み上げ、定時になったら帰宅するということも「ルーチン」になります。
規則などでどうするかが完全に決まっており、それを変更することは基本的に許されません。
また「ルーチン」は一度やって終わりというものだけではなく、同じ手順の作業を何度も繰り返す必要があるようなことや、そういった事柄で毎回やる流れを指すのに使われることも多いです。
プログラミングのようなIT用語としても使われており、メインとなる処理と、そこから分岐連動して行われる一連の動作が、プログラミングやIT用語としての「ルーチン」になります。
「メソッド」とは?
「メソッド」とは方法や手段という意味の言葉です。
元々はIT用語であり、そのプログラムやオブジェクトがどのような動作ができるのか、その動作をするための手順がメソッドになります。
プログラミングの「ルーチン」では、処理ごとに「メソッド」が設定されており、その決められた「メソッド」を決められた順番で処理していくことが「ルーチン」です。
「メソッド」はIT用語として以外にも使われ、その場合は成功させるための手法という意味で使われています。
例えばプロの競技者が自分なりに行っているトレーニングや大会への対策法を「メソッド」ということもありますし、数多のプロデュースを成功させてきた人が、そのコツやどういう流れを意識してプロデュースしてきたかという意味で使われることもある言葉が「メソッド」です。
「ルーチン」と「メソッド」の違い
「ルーチン」と「メソッド」の違いを、分かりやすく解説します。
手順や流れが固定化している仕事や動作が「ルーチン」で、方法や手法を指す言葉が「メソッド」です。
仕事における「ルーチン」は、その流れや手順を変えずに従う必要がありますが、「メソッド」はその手法の手順をそのまま実行することもあれば、参考にして活かす程度に使われることもあります。
プログラミング用語としては、オブジェクトがどういった処理を行うかが「メソッド」で、各「メソッド」を決められた順番で処理していくように定められたプログラムが「ルーチン」です。
まとめ
プログラミングとしては各処理がどういった手順を踏むかが「メソッド」で、それを決められた順番通りに処理していくプログラムが「ルーチン」です。
プログラミング以外では、基本的に変更が許されず繰り返されることも多い仕事や動作が「ルーチン」で、だれかが行った手順や手法が「メソッド」になり、「メソッド」は必ず守らなければいけないものとは限りません。
プログラミングとしては「ルーチン」と「メソッド」は関連していますが、そうでないなら似たところはあっても関連していない言葉と言えます。