ファイルの「展開」と「解凍」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

ファイルの「展開」と「解凍」の違いIT

この記事では、ファイルの「展開」「解凍」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

ファイルの「展開」と「解凍」の違い

ファイルの「展開」「解凍」の間に、意味そのものの違いはありません。

「展開」「解凍」も、「zipファイルなどの容量を小さくした圧縮ファイルを、元の複数のファイルの状態に戻すこと」を意味しているコンピューター用語の同義語です。

意味の違いはないのですが、「展開」「Window利用者・若い世代で使われやすい用語」であり、「解凍」「Mac利用者・インターネット初期からの利用者(ある程度年齢が高い層)で使われやすい用語」であるという違いはあります。

近年では「解凍」よりも「展開」を、圧縮ファイルを開く際の標準的な用語として使用する用例が多くなっています。


ファイルの「展開」と「解凍」の使い方の違い

ファイルの「展開」「解凍」の使い方に、意味の上での違いはありません。

「展開」「解凍」はどちらも、「保存容量をコンパクト化した圧縮ファイル(zipファイルなど)を、元のファイルの状態に戻すこと」の意味合いで使われる言葉です。

ただし、インターネットを2000年代以前くらいの早い時期から使い始めた層は、慣習的に「展開」よりも「解凍」を使う頻度が多い使い方の違いがあります。

また「現在のWindowsの公式サイトの用語」としては、「解凍」ではなく「展開」が採用されて使われています。


ファイルの「展開」と「解凍」の英語表記の違い

「展開」を、英語を使って表記すると以下になります。

“decompression”……圧縮ファイルを元のファイルの状態に復元すること。

圧縮ファイルを展開すること。

展開。

“extract”……圧縮ファイルを元の状態に解凍すること。

圧縮ファイルの展開。

“unfurl”“unfold”……物事・物語などが広がって展開すること。

展開。

「解凍」を、英語で表現すると以下になります。

コンピュータ用語としての「解凍」「展開」と同じになります。

“decompression”……圧縮ファイルを開いて元のファイルの状態に戻すこと。

圧縮ファイルの解凍。

“extract”……圧縮ファイルを元の状態へと展開すること。

圧縮ファイルの解凍。

“unfreeze”“defrost”……冷凍したものを物理的に解凍する。

ファイルの「展開」の意味

ファイルの「展開(てんかい)」とは、「zipファイルなどに代表される圧縮ファイルを開き、元の状態に戻すこと」を意味しています。

「展開」とは、「容量をコンパクトにした圧縮ファイルを開いて、元々の容量・内容のファイルに戻すこと」なのです。

「展開」の一般的な意味は、「まとまりのある一つのものを広げて延ばすこと」「何かの物事・行為などを繰り広げる」「空間・場所などが広々と広がっているさま」になります。

「展開」の使い方

ファイルの「展開」は、「容量を小さくするために圧縮したファイルを元の容量のファイルに戻す・圧縮ファイルを解凍する」という意味で使う使い方になります。

この言葉は、「zipファイルを展開して、依頼者から送付されたファイルを確認しました」などの文章で使用されます。

一般的な「人に分かるように何かを繰り広げる」「場所・景色が広々と広がる」の意味では、「政治的な議論を展開する」「どこまでも砂漠が展開していました」といった例文で使えます。

「展開」を使った例文

・『圧縮ファイルを展開するためのアプリケーションがダウンロードされていません。』

・『zipを展開しないとファイルの内容を確認することができないのです。』

・『この白熱した試合がどんな展開になるのか誰にも予想がつきません。』

・『眼前に展開しているモンゴルの大草原を見ていると、チンギスハーンを反射的に思い起こしました。』

・『生産的な議論を展開させるために、参加者それぞれの意見をまずお伺いしたいと思います。』

「展開」の類語

「展開」の類語には、以下の言葉があります。

・『解凍(かいとう)』……圧縮ファイルを複数の元のファイルに復元して展開すること。

・『伸張(しんちょう)』……あるモノ・物事が、伸びて大きく広がること。

・『拡大(かくだい)』……元の対象を広げて大きくする。

元のモノが広がって大きくなること。

「展開」の対義語

「展開」の対義語には、以下の言葉があります。

・『圧縮(あっしゅく)』……複数のファイルを一つにまとめて容量を小さくすること。

・『縮小(しゅくしょう)』……元の対象や物事を小さく縮めること。

ファイルの「解凍」の意味

「解凍(かいとう)」というコンピューター用語は、「圧縮ファイル(zipファイルなど)を開いて、元の複数のファイルに戻すこと」「圧縮ファイルを展開して、人が閲覧可能なファイルの状態に戻すこと」を意味しています。

「解凍」の用語は、特に「インターネット初期からの年齢が高めのユーザー」「MacOSのユーザー」に使用されることが多くなっています。

「解凍」の一般的な意味は、「冷凍された食品・モノを解かして元の状態に戻すこと」になります。

「解凍」の使い方

ファイルの「解凍」というコンピューター用語は、「zipファイルなどの圧縮ファイルを、人が閲覧できる元のファイルの状態・容量に戻すこと」の意味で使われます。

また一般的な「解凍」の言葉は、「凍らせた食品・対象(モノ)を解かして元々の状態に戻すこと」の意味合いで使用することができます。

「解凍」を使った例文

・『zipファイルを解凍して、Excelで作成された複数の統計データをチェックしました。』

・『圧縮ファイルを解凍するという言い回しは、最近の若い人たちはあまり使わないようです。』

・『冷凍食品のチャーハンを、電子レンジで解凍してから食べました。』

・『牛肉をカチカチに冷凍すると長持ちしますが、解凍に結構な時間がかかります。』

・『圧縮ファイルの容量が大きかったので、解凍すると10個以上のファイルが出てきました。』

「解凍」の類語

「解凍」の類語には、以下の言葉があります。

・『展開(てんかい)』……圧縮ファイルを開き、元の複数のファイルの状態に戻すこと。

・『解かす(とかす)』……凍っているものや固まっているものを温めて液体状にすること。

・『融解(ゆうかい)』……熱を加えることによって、固体だったものが溶けて液体状になること。

「解凍」の対義語

・『圧縮(あっしゅく)』……複数のファイルを一つのファイルにまとめて容量をコンパクトにすること。

・『冷凍(れいとう)』……食品・モノなどを低温で冷やしてカチカチに凍らせること。

まとめ

ファイルの「展開」「解凍」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「展開」「解凍」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。

IT
違い比較辞典