新しい時代の働き方として注目を集めている「テレワーク」と「モバイルワーク」ですが、このふたつの働き方はどこが違うのでしょうか。
今回は、「テレワーク」と「モバイルワーク」の違いについて解説します。
「テレワーク」とは?
「テレワーク」とは、「高速通信技術などを活用し会社から遠く離れた場所を勤務地にする働き方」を意味する言葉です。
「テレワーク」の使い方
ソーシャルディスタンスの重要性が認知されるとともに広まったのが「テレワーク」です。
「テレワーク」とは簡単にいえば「遠距離勤務」です。
「会社から距離的に遠くはなれたところに仕事上の拠点を設け通勤することなく仕事をこなす働き方」を指す言葉が「テレワーク」であり一般的には「場所や時間にとらわれない自由度の高い働き方」という広い意味で使われています。
多くの場合「テレワーク」は「在宅勤務」と同じ意味で使われています。
コンピューターと高速通信回線で自宅とオフィスをつなぎ自宅に居ながらにして会社にいるのと同じ仕事をこなすことを「テレワーク」と呼んでいますが、本来は自宅にかぎらず会社以外の拠点で仕事をしていれば「テレワーク」に当たります。
サテライトオフィスやワーキングブースなど仕事用に設けられた外部拠点を利用した働き方も「テレワーク」ですし、リゾート施設などで有意義な時間を過ごしながら平行して仕事をこなす「ワーケーション」と呼ばれるスタイルも「テレワーク」に含まれます。
「モバイルワーク」とは?
「モバイルワーク」とは、「ノートパソコンなど持ち運び可能な機材を活用し自由に移動しながら仕事する働き方」を意味する言葉です。
「モバイルワーク」の使い方
「モバイルワーク」は「機動性の高い働き方」を表します。
いつでもどこでも場所を選ばず仕事をこなせるのが「モバイルワーク」の特徴です。
ノートパソコンや資料など必要な道具類を常に携帯して持ち運びカフェでもコワーキングスペースでも場所さえあれば瞬時にそこをオフィスにして働ける環境を構築できる働き方を指す言葉が「モバイルワーク」です。
移動中の電車内などでも効率を落とすことなく仕事をこなせることから時間を有意義に使える働き方であるとして注目を集めています。
自分にとって快適な環境を選んで働ける一方、拠点が無いため大型の機材や設備が必要な仕事には不向きであり情報漏洩などセキュリティ上のリスクが懸念されるというデメリットもあります。
「テレワーク」と「モバイルワーク」の違い
「テレワーク」と「モバイルワーク」の違いは「拠点」です。
「テレワーク」は会社から離れた場所に拠点を設置して行われる遠距離勤務を指します。
基本的は離れた場所に設置した拠点を移動することはなく会社やサテライトオフィスなど決まった場所で勤務につきます。
「モバイルワーク」も会社以外で仕事をする点は同じですが場所は決まっておらず恒常的な拠点がありません。
会社から離れているという距離で定義されるのが「テレワーク」、移動の自由度で定義されるのが「モバイルワーク」という違いで区別されます。
まとめ
オフィス内の密回避のため急激に広まった「テレワーク」と「モバイルワーク」ですがはっきりとした定義を理解しないまま言葉を使っている人が少なくありません。
これからの働き方を考える上で重要なキーワードなのでそれぞれの定義と正確な意味を知っておきましょう。
