「ひいては」と「しいては」の違いとは?分かりやすく解釈

「ひいては」と「しいては」の違い生活・教育

この記事では、「ひいては」「しいては」の違いを分かりやすく説明していきます。

紛らわしい語を区別していきましょう。

「ひいては」とは?

「ひいては」とは「その結果」「さらに」の訳です。

ある出来事が原因となって、さらにその状況が進んでいく状況をあらわしています。

小さなものと大きなものを結びつける、連語として働いています。

そもそも「ひいては」「延いては」と書きます。

「延」という漢字には「広がる・伸びる」など空間や物がさらに大きくなるという訳が含まれています。

そのため「ひいては」で、ある事柄がきっかけとなってさらに弾みがついていく様子、スピードアップしている状況をあらわします。

例えば「日本ひいては、海外に羽ばたく可能性も秘めている」というと、日本国内だけではなく世界中に翼を羽ばたかせていく前向きな状況をさします。

無限のポテンシャルを感じさせてくれる、希望のある言葉です。


「しいては」とは?

「しいては」は日常生活で、まれに耳にする言葉です。

何気なく使ってしまいますが、辞書には載っていない「誤った言葉」になります。

正しくは「ひいては」になります。

ちなみに「しいては」と良く似た言葉に「強いて(しいて)」があります。

「強いて」には「無理やりおこなう」という強制めいた意味があります。

周囲の大きな反対を押し切って力ずくでおこなう、リスキーな行動をいいます。

また「強いて言えば」とは「あえて言うなら」「あえて例えるなら」という、消極的な物言いをあらわします。

また「しいては事をし損じる」という格言も誤りで、正しくは「せいては事をし損じる」になります。

「気が急いてしまうと、何でも失敗しやすくなること」をあらわした表現です。

このように記憶の間違いをしやすい語なので、今のうちに整理しておきましょう。


「ひいては」と「しいては」の違い

どちらも一文字違いなので、間違えやすいです。

「ひいては」「しいては」の違いを、分かりやすく解説します。

・正しくは「ひいては」
「ひいては」「しいては」は社会人でも、よく間違えてしまう表現です。

「ひいては」「しいては」を見比べたとき「ひいては」が正しい表記。

「しいては」が間違っている表記になります。

国語のテストや資格試験で書くと、バツになってしまうので心得ておきましょう。

「ひいては」とは、小さな事柄がさらに大きく広がっていく状況をたとえた言い回しです。

物事が拡大して、繁栄していく際に用いられています。

「しいては」という言葉はなくあえて使うなら「強いて(しいて)」になります。

「強いて」だと、無理やり進めることを意味します。

まとめ

「ひいては」「しいては」の違いを分かりやすくお伝えしました。

「ひいては」が正しい日本語。

「しいては」は誤った日本語になります。

「ひいては」には、ある事柄がきっかけとなって別のものに発展するという意味があります。

正しい言葉を覚えて、自信をつけていきましょう。