この記事では、「ハンチング帽」と「ベレー帽」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ハンチング帽」とは?
「ハンチング帽」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ハンチング帽」は、「はんちんぐぼう」と読みます。
「ハンチング帽」は、英語では「ハンチングキャップ」などと呼ばれ、単に「ハンチング」と呼ばれることもあります。
「ハンチング帽」には「狩猟や乗馬を楽しむための、実用的な帽子」という意味があります。
かつて裕福なイギリス人は、シルクハットをかぶっていました。
しかし、乗馬や狩猟など、激しい趣味を楽しむときに、縦長のシルクハットは向かないため、運動に向いた帽子として「ハンチング帽」が開発されました。
その実用性の高さは、庶民も愛用するようになり、定番のアイテムになり、現在に至ります。
日本では「鳥打帽(とりうちぼう)」と呼ばれ、明治中期から商人が被っていたという歴史があり、商人の象徴的な存在でした。
その後、日本の庶民も「ハンチング帽」をかぶるようになりましたが、時代を経て、「ベースボールキャップ」に人気を奪われ、現在はオシャレ目的で被るファッションアイテムに変化しています。
「ベレー帽」とは?
「ベレー帽」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ベレー帽」は「べれーぼう」と読みます。
「ベレー帽」は、「柔らかくて丸くて平たい、つばやふちのないない帽子のこと」という意味があります。
「ベレー帽」の素材として、代表的なのはウールフェルトですが、様々な素材で作られたものが出回っています。
「ベレー帽」の由来は、古代ローマ時代からフランスのベアルン地方で、日よけや風よけとして使用されていたことにあります。
バスク地方でも広く使用されるようになり、後にバスク地方を訪れたナポレオン三世が、「ベレー・バスク」と呼んだことから、「ベレー帽」と呼ばれるようになりました。
「ベレー帽」はグリーンベレーで知られるように、第二次世界大戦のころから、軍の帽子としても使用されています。
日本においては、ピカソやロダン、また手塚治虫や藤子・F・不二雄が被っていたこともあり、芸術家のかぶる帽子という印象が強くなっています。
「ハンチング帽」と「ベレー帽」の違い
「ハンチング帽」と「ベレー帽」の違いを、分かりやすく解説します。
「ハンチング帽」には「狩猟や乗馬を楽しむための、実用的な帽子」という意味があります。
一方「ベレー帽」は、「柔らかくて丸くて平たい、つばやふちのないない帽子のこと」という意味があります。
どちらも帽子を意味する言葉ですが、「ハンチング帽」は、イギリス由来の帽子なのに対して、「ベレー帽」は、フランス・スペイン由来の帽子という違いがあります。
また「ハンチング帽」はつばがあるのに対して、「ベレー帽」はつばがないという違いもあります。
まとめ
「ハンチング帽」と「ベレー帽」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。