この記事では、「公平」と「平等」と「公正」の違いを分かりやすく説明します。
「公平」とは?
一方に偏らず、依怙贔屓しないことや、はっきりして正しいことを意味します。
「公」は「おおやけ」、つまり社会全体に開かれていることを指します。
字義としては、閉じた状態を突き通り、全体が見通せて隠れようがない状態になることを示します。
「平等」とは?
差別や偏りがなく、すべてのものが、同一でひとしいことです。
日本国憲法第十四条で規定・保障される「平等権」は、国政の場で人種、性別、社会的身分、職業、出身地、思想信条などで差別されない権利のことです。
平等主義は、差別を認めない立場を表します。
「公正」とは
明白で正しいことを指す場合と、公平で不正や非道な部分がない状態を指す場合があります。
「公平」と「平等」と「公正」の違い
公平は、社会に対して開かれ、偏らず、依怙贔屓しない状態や、はっきりして正しいことを示します。
平等は、差別や偏見などがなく、すべてのものが、同じものとしてひとしく扱われる状態です。
公正は、公平且つ、不正や非道が行われない状態を言います。
公平と公正には、「あきらかに正しい」という意味もあります。
まとめ
公正は、例えば、公正取引委員会の仕事を考えると理解しやすくなります。
公正取引委員会は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)と下請代金支払遅延等防止法(下請法)を運用する為に設置された行政委員会です。
単独または複数の事業者が結託するなど、手段を問わず、他の事業者の事業活動を排除し、その市場を支配することや、取引先との力関係によって不当に拘束することを禁止することが主な目的です。
平等は差別や偏りがなく、すべてのものが、同一でひとしいことです。
公正は、不正や非道な部分がない状態を指します。