この記事では、「聡明」と「賢明」と「賢い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「聡明」とは?
「聡明」は「そうめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをすぐに理解して、飲み込みが早いこと」という元の意味で、「聡」は耳がよく聞こえること、「明」は目がよく見えることから来ています。
2つ目は「神棚へのお供え物」という意味で、「明るい」という意味から「明神」など神を表す言葉として使われます。
上記に共通するのは「明るくはっきりしている」という意味です。
「聡明」の使い方
「聡明」は名詞・形容動詞として「聡明だ・である」と使われたり、形容詞として「聡明な」と使われたり、副詞として「聡明に」と使われたりします。
基本的に、日常で使う場合、ものごとの理解が早く、頭の良いことを表す言葉です。
「聡明」の例文
・『彼はまだ子供なのに聡明で将来が楽しみだ』
「賢明」とは?
「賢明」は「けんめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「頭が良くて、ものごとを適切に判断できること」という意味で、ものごとを決める時によく考えて正しく判断できる能力があることを言います。
2つ目は「ものごとのやり方が道理にかなっていること」という意味で、誰もが納得できるやり方で行動することを言います。
上記に共通するのは「しっかり考える」という意味です。
「賢明」の使い方
「賢明」は名詞・形容動詞として「賢明だ・である」と使われたり、形容詞として「賢明な」と使われたり、副詞として「賢明に」と使われたりします。
基本的に、実際に目の前の問題に対して正しく判断できたり、行動できる様子に使われる言葉です。
「賢明」の例文
・『この問題は早く上司に報告するのが賢明だ』
「賢い」とは?
「賢い」は「かしこい」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「恐れ多い」という元の意味で、「かしこまる」が語源であり、神事などで使われる言葉です。
1つ目は上記から転じて「頭の働きが鋭く、知能が高いこと」という意味で、成績が優秀であることを言います。
2つ目は更に転じて「抜け目がなくてうまく立ち回る」という意味で、要領がよいことを言います。
「賢い」の使い方
「賢い」は形容詞として使われたり、副詞として「賢く」と使われたり、名詞として「賢さ」使われたりします。
基本的に、恐れ多くかしこまる様子や、知能が高いこと、更には抜け目ないことに使われる言葉です。
「賢い」の例文
・『サルは思ったより賢い』
「聡明」と「賢明」と「賢い」の違い
「聡明」は「ものごとの理解が早く、頭の良いこと」という意味です。
「賢明」は「実際に目の前の問題に対して正しく判断できたり、行動できる様子」という意味です。
「賢い」は「恐れ多くかしこまる様子」「知能が高いこと」「抜け目ないこと」という意味です。
まとめ
今回は「聡明」と「賢明」と「賢い」について紹介しました。
「聡明」は「理解が早い」、「賢明」は「判断が適切」、「賢い」は「知能が高い」と覚えておきましょう。