「首ったけ」と「ぞっこん」の違いとは?分かりやすく解釈

「首ったけ」と「ぞっこん」の違い生活・教育

この記事では、「首ったけ」「ぞっこん」の違いを分かりやすく説明していきます。

「首ったけ」とは?

ある思いに深くとらわれることです。

軽くとらわれるではなく、深くとらわれることをいいます。

ペットの犬のことで説明をします。

自分の家に子犬がやってきたとします。

小さな犬は愛くるしい姿をしていて、ずっと見ていたくなるほどかわいいです。

たくさんなでたり、おやつをあげたりして、かわいがりたくもなります。

自分が家にいるときは、いつでも目の届くところにおいておきたいです。

仕事などで外に出ているときには、犬が家でどうしているか気になり、カメラを使ってスマホで様子を確認しています。

いつでも犬のことを考えてしまうのです。

このさまは、犬というある思いに深くとらわれているといえます。

今度は好きな人のことで説明をします。

あるカフェには、かっこいい店員さんがいます。

この店にやってきたある女性は、この店員さんのことが気に入ってしまいました。

この店員さんに会うために、毎日のよう店に通っています。

料理を注文するときには、この店員さんに注文をとってもらえるように、彼が近くにやってきたときに声をかけるようにしています。

彼が料理を運んでくれたときは、とてもうれしいです。

この女性は、カフェのある店員に深く思いをとらわれているといえるでしょう。

こういった状態を意味する言葉です。


「首ったけ」の使い方

ある思いに深くとらわれることを指して用います。

深くとらわれていることだけを指し、浅い思いのことではありません。


「ぞっこん」とは?

心の奥底からほれ込むさまという意味です。

深く心ひかれて夢中になるさまのことをいいます。

対象となるものは、人の場合もあれば、車などの物の場合もあります。

ある女性は、ある男性に深く心をひかれています。

彼の姿をつい目で追ってしまいます。

彼の注意をひこうと努力もしています。

彼に夢中で仕方がないのです。

このさまを意味する言葉です。

物に対してこのようになることもあります。

たとえば、おいしいモナカです。

餡はしっとりとした食感でほどよい甘さがあり、皮はさくっとした歯ごたえで非常においしいです。

このモナカを何度でも食べたいという気持ちになります。

そして、実際に何度も購入をして何度も食べています。

モナカにほれてしまったのです。

そのさまを意味します。

「ぞっこん」の使い方

深く心をひかれるさまを指して用います。

「首ったけ」と「ぞっこん」の違い

前者は、ある思いにとらわれることです。

心がひかれるという意味合いではなく、思いをつかまれてしまうといった意味合いです。

後者は、心を深くひかれるさまを意味します。

「首ったけ」の例文

・『愛犬に首ったけ』
・『妹に首ったけ』

「ぞっこん」の例文

・『バターサンドにぞっこん』
・『彼にぞっこん』

まとめ

思いに関係する点が似ていますが、一方は思いをとらわれるさま、もう一方は心をひかれるさまで、意味合いが異なります。