「収入金額」と「所得金額」の違いとは?分かりやすく解釈

「収入金額」と「所得金額」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「収入金額」「所得金額」の違いを分かりやすく説明していきます。

「収入金額」とは?

「収入金額」とは手に入ったお金全てを指す言葉です。

個人単位で見れば仕事をして得られた給料が基本的な「収入金額」ですが、宝くじにあたったお小遣いを貰った給付金があったなど、お金を入手したら全てが「収入金額」になります。

企業としての「収入金額」は事業による売上のことを指すことになるでしょう。

一個百円の物を一個売ればその「収入金額」は百円であり仕入れ値などのコストは関係ありません。

また事業によって得られた売上高以外にも、条件を満たした企業に対して支払われる補助金などのお金も、企業にとっては「収入金額」の一つです。

コストは横において企業として得られたお金全てが「収入金額」になります。


「所得金額」とは?

「所得金額」とは「収入金額」からその収入を得るために掛かったコストを差し引いた金額です。

個人に対しても使われる言葉ですが企業的には利益と言い換えてもいいでしょう。

勤め人の場合は個人で事業の負担を背負うことはないので基本的に「収入金額」「所得金額」になりますが、厳密に言えば勤め先に移動するための費用なども収入を得るためのコストと言えるので、「収入金額」から交通費を差し引いた金額が「所得金額」とも言えます。

企業の場合は一個百円で売れるものに一つあたり70円のコストが掛かっていた場合、それ一個が売れた場合の「所得金額」は30円です。

正確に計算する場合は総売上や補助金など全ての「収入金額」を先に出し、それから人件費であったり光熱費や備品の購入額などの雑費、そして商品やサービスを提供するための仕入れ値や場所代といった、様々な支出を引いたものが「所得金額」になります。


「収入金額」と「所得金額」の違い

「収入金額」「所得金額」の違いを、分かりやすく解説します。

コストがどれだけかかったかを無視して個人や企業が入手したお金全額が「収入金額」で、その金額からコストを差し引いた金額が「所得金額」です。

企業の財布に入った全てのお金が「収入金額」であり、企業の財布の内実際に増えた金額が「所得金額」と言い換えられます。

個人でも企業でも稼いだ金額によって税金を納める必要がありますが、その納税額を決める計算に使われる金額は実際の利益である「所得金額」が基準となるのに対し、「収入金額」自体は直接納税額を左右しません。

まとめ

個人単位では収入を得るための費用負担がほぼないので「収入金額」「所得金額」がイコールで結ばれることも多いですが、企業にとっては「収入金額」「所得金額」には非常に大きな違いがあります。

高額商品を取り扱っているから「収入金額」が高い企業はそれなりにあるものですが、「収入金額」の大部分がそれを仕入れて提供するためのコストに差し引かれ、「所得金額」はそれほど高くない企業というのも少なくありません。