この記事では、「さとり世代」【さとりせだい】と「ゆとり世代」【ゆとりせだい】の違いを分かりやすく説明していきます。
「さとり世代」とは?
完全週休二日制になった「ゆとり世代」の後に出てきたのが「さとり世代」であり、脱・ゆとりとして土曜日も学校に通学して勉強した若者を指します。
この時代は高校を卒業しても理想的な就職先に恵まれず、なかなか就職できないという人が多く、リストラにあうなど毎日が不安の中で生きていた人が多いのです。
高いものを買うこともなく、毎日慎ましい生活していたため欲がない人が増えました。
そのため、クビにならず、安定した生活が送れるのであれば欲を持たないのがこの世代に見られる考え方になります。
「ゆとり世代」とは?
1987年以降生まれで、義務教育を受けた子供が「ゆとり世代」【ゆとりせだい】と言い、それまで行っていた土曜日の授業は受けない形で学校に行くようになりました。
ゆったりとした授業と生活スタイルを取り入れた日々を過ごし、心にも余裕を持たせて、教育以外にも目を向けられる自由な時間を増やしていったわけです。
このことにより、がつがつと大きな夢に向かってあくせくと勉強するのではなく、今を楽しみ、あまり無理せずに生きようと考えるようになった子供が増えていきます。
「さとり世代」と「ゆとり世代」の違い
「さとり世代」と「ゆとり世代」の違いを、分かりやすく解説します。
土曜日は家でゆっくり寛いで、勉強よりも私生活を充実させることに目を向けて生活する人たちを「さとり世代」と言います。
一方の「ゆとり世代」は、ある程度安定している生活ができればいいという考えを持ち、毎日を安心してこつこつと地味に生活して生きることを考えて生きます。
安定した仕事に就き、定時までしっかり働き、普通に食事してお風呂に入り、暖かな布団で寝れれば幸せと考えるわけです。
「さとり世代」の例文
・『さとり世代は欲を持たない異性と付き合いたいと思う人が多い』
自分も欲を持たないため、付き合う相手も金銭的に無理がなく、欲を持たない人を求める傾向が見られますし、外出してデートするよりも家で静かに過ごしたいと思う人が多いのです。
・『交流する方法にはSNSかチャットを使うさとり世代は電話で話すのが苦手だ』
子供の頃から連絡方法はSNSやチャットであったため、電話で話すのは苦手なため、あえて話さなくていい交流方法を選びます。
「ゆとり世代」の例文
・『自分のスタイルで教育が受けられる時間を持つことが増えたゆとり世代は、より自由な勉強方法を選ぶ』
自由時間が増えたことで自分スタイルの教育方法で学べるようになったため、学習塾に通ったり、家庭教師を選ぶ人も増えました。
・『子供が勉強のしすぎでストレスを抱えていじめに走らないように、ゆとり世代は教育の在り方を見直した』
あまりにも勉強のしすぎは子供が精神的に落ち込み、そのストレスからいじめや不登校などの問題を起こさないようにしたのです。
まとめ
どちらも新世代を表す言葉ですが、「ゆとり世代」は私生活にもゆとりが出ることで自分の自由時間を有効に使うことがうまい人たちを指す言葉であり、この後に出てきた人を「さとり世代」と呼び、彼らはSNSをよく使い、安定した日々を過ごすことが幸せと考える人であると覚えておくといいでしょう。