この記事では、「さつまいも」と「ヤーコン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「さつまいも」とは?
ヒルガオ科サツマイモ属の植物のことです。
茎は地面を這い、茎の節から根を出し、根の部分が肥大したものを食用にしています。
また、葉を食べることを考えて品種改良された種もあります。
日本ではあまり花を見ませんが、花を咲かせる植物です。
あさがおのような花を咲かせます。
原産地は中央アメリカで、日本では江戸時代に薩摩藩から全国に広がっていきました。
やせた土地でも生育し、飢饉のときには多くの人々を救ったといわれています。
主な産地は千葉県、茨城県、鹿児島県です。
千葉県には、甘藷先生と呼ばれていた青木昆陽を祭った昆陽神社があります。
品種改良がされており、さまざまな品種があります。
べにあずまは、ほくほくとした食感が特徴の「さつまいも」です。
シルクスイートはしっとりとした食感で、甘味が強いです。
べにはるかは、ねっとりとした食感と強い甘味が特徴です。
日本では中が黄色の品種が主に食べられていますが、中が紫やオレンジの品種もあります。
沖縄では紫の品種が多く出回っています。
紫やオレンジの色素はポリフェノールの一種です。
食べ方もさまざまです。
そのものの味を楽しむなら、そのまま焼くのがよいでしょう。
じっくりとオーブンなどで焼くと、でんぷんが糖に変わって甘味が増します。
薄く切って揚げればチップスになります。
そういった商品も販売されています。
乱切りや細く切ったものを揚げて蜜を絡ませたものは大学芋といいます。
もともと甘い食材で、その甘味を活かしてスイートポテト、パウンドケーキ、タルト、羊羹、アイスなどにもされています。
「さつまいも」の言葉の使い方
ヒルガオ科サツマイモ属の植物の一種を指して使用する言葉です。
特に食用にする根の部分を指していいます。
「ヤーコン」とは?
キク科ヤーコン属の一種の植物です。
肥大した根の部分を食用にしています。
原産地はアンデス地方で日本には1980年代ころに導入されました。
全国的に栽培されていますが、特に北海道や岩手県など比較的涼しい地域で栽培が行われています。
多く出回る時期は10~12月です。
食用にする根は見た目は「さつまいも」に似ていますが、食感はほくほくも、ねっとりもしておらず、シャキシャキとしています。
中はクリーム色やオレンジ色です。
芋類は加熱をして食べますが、この植物は生で食べることができます。
シャキシャキとした食感を活かして、サラダやきんぴらごぼうにされています。
また、甘味があるので煮物などにしてもおいしく食べることができます。
「ヤーコン」の言葉の使い方
キク科ヤーコン属の一種を指して使用する言葉です。
特に食用にする根の部分をいいます。
「さつまいも」と「ヤーコン」の違い
2つのものは見た目が似ていますが、科や属が異なり、食感も異なります。
前者はほくほくだったり、ねっとりだったりしており、後者はシャキシャキしています。
まとめ
見た目は似ていますが違う植物です。