この記事では、「くず餅」と「わらび餅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くず餅」とは?
くず粉、砂糖、水を混ぜ合わせたものを火にかけて練り、箱などの型に入れて冷やし固めた食べもののことです。
くず粉ではなく、ジャガイモなどのでんぷんから作った粉を使って作るものもあります。
また、関東では小麦粉のでんぷんを乳酸発酵させた食べものをこの名で呼んでいます。
くず粉を使ったものの作り方を簡単に説明します。
材料は、くず粉、砂糖、水です。
鍋にくず粉と水を入れてよく混ぜ、火にかけます。
ここに砂糖を加えてよく混ぜ、弱火にかけて透明になるまでかき混ぜ続けます。
器に流し込んで冷やし固めたら完成です。
きな粉や黒蜜などをかけて食べます。
小麦粉のでんぷんで作る場合、まず小麦粉からでんぷんを取り出します。
これを発酵させ、型に入れて蒸したら完成です。
きな粉や黒蜜をかけて食べます。
発酵期間は製造元によって異なり、数日程度のこともあれば、450日発酵させているという老舗もあります。
くず粉を使った場合も小麦粉のでんぷんを使った場合も、脂肪分が少ないため低カロリーです。
きな粉や黒蜜をかけた場合でも、小麦粉のでんぷんを使ったものは1人分が200kcalほどです。
また、きな粉にはタンパク質や食物繊維などが多く含まれており、お菓子でありながらも栄養素が含まれています。
「くず餅」の言葉の使い方
くず粉から作ったものも、小麦粉のでんぷんを発酵させて作ったものも、どちらもこの名で呼んでいます。
「わらび餅」とは?
わらび粉、砂糖、水を混ぜ合わせたものを加熱し、型に入れて冷やし固めた食べもののことです。
わらび粉とは、わらびの根からとれるでんぷんのことです。
かつては凶作のときの非常食として食べられていたといわれています。
作り方を簡単に説明します。
鍋にわらび粉、水、砂糖を入れてよくかき混ぜ、どろどろになるまで火にかけます。
どろどろになったら、でんぷんが糊化したサインです。
これを型などに流し入れて、冷やし固めたら完成です。
きな粉や黒蜜をかけて食べます。
また、わらび粉に抹茶を混ぜて作ったものもあります。
現在一般的に流通しているものは、タピオカや芋などのでんぷんを混ぜられていることがあります。
また、冷えると固くなってしまいますが、トレハロースなどを加えると柔らかな食感が保たれます。
「わらび餅」の言葉の使い方
わらび粉から作った食べものを指して使用する言葉です。
芋など他のでんぷんが混ざっている場合でも、この名で呼ばれています。
「くず餅」と「わらび餅」の違い
作り方や食べ方が似ていますが、2つのものは使用する原料に違いがあります。
前者はくず粉を使用しており、後者はわらび粉を使用しています。
また、前者は小麦粉のでんぷんを発酵させて作った食べものも指しています。
まとめ
似たような食べものですが、それぞれ使用している原料に違いがあります。