この記事では、「低廉」と「安価」と「廉価」の違いを分かりやすく説明していきます。
「低廉」とは?
「低廉」は「ていれん」と読みます。
意味は「金額が安いこと」で、商品に付いている値段や、受け渡しする金額が安いことです。
「低」は「ひくい」とも読み「程度や価値が少ないこと」という意味、「廉」は「値段が安い」という意味、「低廉」で「値段や価値が安いこと」という意味です。
「低廉」の使い方
「低廉」は名詞・形容動詞として「低廉だ・である」と使われたり、形容詞として「低廉な賃金」などと使われたり、副詞として「価格を低廉に設定する」などと使われます。
基本的に、商品や受け渡しする金額が少ないことに使われる言葉です。
「低廉」の例文
・『ここは低廉な賃金で働かせるブラック企業だ』
「安価」とは?
「安価」は「あんか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「値段が安いこと」という意味で、消費者側から見て商品やサービスの値段が安いと思うことです。
2つ目は「価値が低いこと」という意味で、安っぽくて意味のない様子のことです。
上記に共通するのは「安いと感じる」という意味です。
「安」は「やすい」とも読み「値段が低い」という意味、「価」は「あたい」とも読み「ものの値段や値打ち」という意味、「あんか」で「ものの値段や値打ちが低いこと」になります。
「安価」の使い方
「安価」は名詞・形容動詞として「安価だ・である」と使われたり、形容詞として「安価な同情」などと使われます。
基本的に、買う側から見て値段が安いと思うことや、安っぽくて価値がないと思うものに使われる言葉です。
「安価」の例文
・『これくらいで壊れるとは安価な友情だ』
「廉価」とは?
「廉価」は「れんか」と読みます。
意味は「販売する値段が安いこと」で、商売する側が商品に安い値段を付けることです。
漢字の直接的な意味は「ものの値段や値打ちが安いこと」になります。
「廉価」の使い方
「廉価」は名詞・形容動詞として「廉価だ・である」と使われたり、形容詞として「廉価な商品」などと使われたり、副詞として「廉価に販売する」などと使われます。
基本的に、販売する側が商品に安い値段を付けることに使われる言葉です。
「廉価」の例文
・『店頭に型落ちした商品が廉価で販売されている』
「低廉」と「安価」と「廉価」の違い
「低廉」は「商品や受け渡しする金額が少ないこと」という意味です。
「安価」は「買う側から見て値段が安いと思うこと」「安っぽくて価値がないと思うもの」という意味です。
「廉価」は「販売する側が商品に安い値段を付けること」という意味です。
まとめ
今回は「低廉」と「安価」と「廉価」について紹介しました。
「低廉」は「金額が少ないこと」、「安価」は「買う側から見て値段が安いこと」、「廉価」は「売る側が安い値段を付けること」と覚えておきましょう。