この記事では、「見参」と「推参」と「参上」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見参」とは?
「見参」じは「けんざん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「目上の人に対面する為に行くこと」という意味で、目上の人のところまで行って顔を合わせることです。
2つ目は「目上の人が目下の人に会ってあげること」という意味で、上の立場の人が下の立場の人との面会に応じることです。
3つ目は「招かれた行事に出席すること」という意味で、正式に招待された行事に記名して参加することです。
上記に共通するのは「目上の人のところへ行く」という意味です。
「見参」の使い方
「見参」は名詞として「見参する・した」「ただいま見参」などと使われます。
基本的に、目下の人が目上の人のところまで行って対面することに使われる言葉ですが、古い表現であり日常で使われることはありません。
「見参」の例文
・『城に招かれて主君の下へ見参する』
「推参」とは?
「推参」は「すいさん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の方から相手のところに出かけていくこと」という意味で、相手のところまで会いに出向いて行くことです。
2つ目は「差し出がましいこと」という意味で、無礼で出しゃばった行為のことです。
上記に共通するのは「自分から出向くこと」という意味です。
「推参」の使い方
「推参」は名詞として「推参する・した」「推参つかまつる」などと使われます。
基本的に、自分の方から出向いて相手に会いに行くことに使われる言葉ですが、古い表現の為に日常で使われることはありません。
「推参」の例文
・『ぶしつけと知りながら推参つかまつった』
「参上」とは?
「参上」は「さんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「目上の人のところへ行くこと」という意味で、立場が上の人がいる場所へ出向いていくことです。
2つ目は「人のところへ行くことのへりくだったっ表現」という意味で、自分が相手のところへ行くことを謙遜した表現です。
上記に共通するのは「相手の下へ行くことの謙譲語」という意味です。
「参上」の使い方
「参上」は名詞として「参上する・した」「ただいま参上」などと使われます。
基本的に、目上の人のところへ行くことのへりくだった表現として使われる言葉です。
「参上」の例文
・『明日の懇親会には部下を連れて参上いたします』
「見参」と「推参」と「参上」の違い
「見参」は「目下の人が目上の人のところまで行って対面すること」という意味です。
「推参」は「自分の方から出向いて相手に会いに行くこと」という意味です。
「参上」は「目上の人のところへ行くことのへりくだった表現」という意味です。
まとめ
今回は「見参」と「推参」と「参上」について紹介しました。
「見参」は「目上の人のところまで行って対面する」、「推参」は「自分から出向いて行く」、「参上」は「人のところへ行く」と覚えておきましょう。