この記事では、「言い草」と「言い方」と「言葉遣い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言い草」とは?
「言い草」は「いいぐさ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人に対して放つ言葉や表現」という意味で、人に対する口の利き方のことです。
2つ目は「人の言い分」という意味で、話すべき何かしらの事情のことです。
3つ目は「言い種」とも書き「話のたね」という意味で、後に人と会話する時のネタになる事柄です。
4つ目は「言いがかり」という意味で、人に対して理不尽なことを言って困らせることです。
上記に共通するのは「口から発する言葉」という意味です。
「草」は「取るに足りないもの」という意味で、「言い草」で「つまらないことを言う」というニュアンスです。
「言い草」の使い方
「言い草」は名詞として「ひどい言い草」「言い草が気に入らない」などと使われます。
基本的に、人に対して放つ言葉や表現のうち、つまらないもの、取るに足りないものに使われる言葉です。
「言い草」の例文
・『彼の生意気な言い草がしゃくにさわる』
「言い方」とは?
「言い方」は「いいかた」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「話の持っていきかた」という意味で、言いいたことの表現方法のことです。
2つ目は「言葉の選び方」という意味で、下で紹介する「言葉遣い」と同じ身です。
上記に共通するのは「表現する方法」という意味です」
「言い方」の使い方
「言い方」は名詞として「言い方が良い・悪い」「言い方を考える」「言い方次第」などと使われます。
基本的に、話の持っていきかたや、相手に伝える言葉の選び方に使われる言葉です。
「言い方」の例文
・『いくらお得意様と言えどもあの言い方はない』
「言葉遣い」とは?
「言葉遣い」は「ことばづかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「言葉の選び方」という意味で、上記で紹介した「言い方」と同じ意味です。
2つ目は「目上の人に対して尊敬語や丁寧語がきちんと使えるかどうか」という意味で、人に対して礼儀を持って話す言葉のことです。
上記に共通するのは「礼儀をわきまえた言葉 という意味です。
「言葉遣い」の使い方
「言葉遣い」は名詞として「言葉遣いが良い・悪い」「丁寧な言葉遣い」「乱暴な言葉遣い」などと使われます。
基本的に、話す言葉の選び方や、礼儀をわきまえた言葉が話せるかということに使われる言葉です。
「言葉遣い」の例文
・『今の若い者は言葉遣いがなっていない』
「言い草」と「言い方」と「言葉遣い」の違い
「言い草」は「人に対して放つ言葉や表現のうち、つまらないもの、取るに足りないもの」という意味です。
「言い方」は「話の持っていきかた」「相手に伝える言葉の選び方」という意味です。
「言葉遣い」は「話す言葉の選び方」「礼儀をわきまえた言葉が話せるか」という意味です。
まとめ
今回は「言い草」と「言い方」と「言葉遣い」について紹介しました。
「言い草」は「つまらない言葉」、「言い方」は「話のもっていきかた」、「言葉遣い」は「礼儀をわきまえた言葉かどうか」と覚えておきましょう。