この記事では、「人望」と「人脈」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人望」と「人脈」の違い
「人望」と「人脈」の違いについて紹介します。
「人望」と「人脈」の使い方の違い
「人望」は、「人から信頼されたり高い評価を得ること」に使われます。
その人の人となりが魅力的で、他の人達が慕ってくることを言います。
「人脈」は、「人とのつながり」に使われます。
特に好感は持っていなくても、知り合って連絡先を交換した同士であることを言います。
「人望」と「人脈」の英語表記の違い
「人望」の英語表現は以下の通りです。
1つ目は「popular」で、「人気がある」「人望がある」という意味です。
“He has become popular with his attitude.”
(彼はその言動で人望を集めた)
2つ目は「magnetism」で、「磁気がある=人を引きつける魅力がある」という意味です。
“He has enough personal magnetism.”
(彼は十分な人望がある)
「人脈」の英語表現は以下の通りです。
1つ目は「network」で、「ネットワーク」と日本語化されています。
“I went reception for networking.”
(私はそのパーティーに人脈づくりに行った)
2つ目は「connecions」で、「つながり」という意味です。
“I would like to make connections with many people.”
(私は大勢の人達と人脈を築きたい)
「人望」の意味
「人望」は「じんぼう」と読みます。
意味は、「信頼できる人物として、周囲の人から慕われたり一目置かれること」です。
その人の言動が人に信頼感を与えて、自然に人が集まってくる様な性質のことを言います。
具体的には「人に対して誠実に対応する」「悪口や噂話をしない」「客観的にものごとを考えられる」「自慢話をしない」「人の気持ちを思いやれる」などがあります。
ビジネスで、多くの人から「この人になら任せられる」「この人と一緒にいると安心できる」と思われる人を表す言葉です。
「人望」の使い方
「人望」は「人から信頼され、慕われる人」に使われます。
名詞ですが、「人望がある・ない」「人望が厚い・薄い」「人望を得る・失う」など使われることが多くなります。
周囲の人が、その人に対して下す評価や判断であり、自分から使う言葉ではありません。
「人望」を使った例文
・『彼は人望があるので部下から慕われている』
・『彼女は人望が厚いので、自然に周囲に人が集まってくる』
・『彼はとにかく誠実に仕事をこなすことにより人望を得ていった』
・『彼女は人望が厚いのでどんなことでも安心して相談できる』
・『彼はたった一度ウソを付いたお蔭で人望を失ってしまった』
「人望」の類語
・「信望(しんぼう)」
「世間から信用され高い評価を得ること」という意味です。
・「人徳(じんとく)」
「その人が生まれ付き持っている気質や能力の気高さのこと」という意味です。
「人望」の対義語
・「蔑視(べっし)」
「人をあなどって見下すこと」という意味です。
「人脈」の意味
「人脈」は「じんみゃく」と読みます。
意味は「人とのつながりのこと」です。
単なる友達としてのつながりではなく、組織や集団などで、同じ考え方をする人達や、利害関係の一致する人達とのつながりのことを言います。
「脈」は、山脈や鉱脈の様に連なっている様子で、人が次々とつながる様子にたとえたものです。
人とつながり、いざという時に声をかけて相談に乗って貰ったり、助けを求めたりなど活用するのです。
「人脈」の使い方
「人脈」は、「有益な関係が期待される人とのつながり」という意味で使われます。
「人脈がある・ない」「人脈を広げる」などと使われます。
基本的にただ知り合うのではなく、みずから「この人と知り合っておくと後々役に立ちそうだ」と思って連絡先を交換することを表します。
「人脈」を使った例文
・『彼は広い人脈で転職活動を成功させた』
・『ビジネスにおいてはとにかく人脈作りが重要だ』
・『人脈を広げる為に業界のセミナーに出席する』
・『業界の展示会は人脈づくりの為にも積極的に出向いた方がいい』
・『著名人のパーティーで一気に人脈が広まった』
「人脈」の類語
・「顔が広い(かおがひろい)」
「付き合いの範囲が広く、知り合いが多いこと」という意味です。
・「太いパイプでつながっている」
「ビジネスでお互いの連携がしっかりと取れていること」という意味です。
「人脈」の対義語
・「孤立(こりつ)」
「一人だけ集団から離れて、他につながりや助けのないこと」という意味です。
まとめ
今回は「人望」と「人脈」について紹介しました。
「人望」は「人から信頼されたり高い評価を得ること」、「人脈」は「人とのつながり」と覚えておきましょう。