「正確」と「的確」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「正確」と「的確」の違い生活・教育

この記事では、「正確」「的確」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「正確」と「的確」の違い

「正確」とは、正しく確かなこと、事実と違わず間違いがないことです。

「的確」とは、的を射ていて、間違いがないことです。

どちらの言葉にも、間違いがないことという意味が含まれており、この点では意味が共通しています。

しかし、間違いがないといっても、数値がぴったりとあっている、その場に状況にぴったりあっているなど、さまざまあります。

「正確」の場合は、事実とぴったりあっていて、間違いがないことです。

一方、「的確」の場合は、的をはずさないでぴったりとあっていて、間違いがないことです。


「正確」と「的確」の使い方の違い

どちらの言葉も間違いがないことという意味では同じですが、使われ方は違います。

「正確」は、正しく確かなことに使用され、特に数値に関係することで使われることが多くあります。

お菓子をおいしく作るためには、計量を正しく行わなければなりません。

レシピに記載されている数値の通りに、正しく確かに計量することは「正確」といえます。

「的確」は、的をはずさず間違いがないことに使用されます。

ある状況では、この方法が適切だろう、これが正しい方法だろうと思われることがあります。

たとえば、地震があったときには、海の近くに住んでいる人は津波の心配があるとき、高い場所に非難する必要があります。

大丈夫だろうと思って何もしない人がいても、非難しなさいと指示を出すことは、その状況にぴったりとあっており、「的確」といえます。


「正確」と「的確」の英語表記の違い

「正確」は英語で“correct”“exact”と表現をします。

「的確」は英語で“accurate”と表現をします。

「正確」の意味

「正確」には、正しく確かなこと、事実とあっていて間違いがないことという意味があります。

「正しい」とは、事実にあっていることです。

日本の時刻は、日本標準時が基準にされています。

この時刻にあわせて、家庭で使わう時計などはあわせていることが多いでしょう。

自分の時計が日本標準時にぴったりとあっていれば、その時計は「正確」に時を刻んでいるといえます。

ときには事故などで遅れが出るものの、日本の鉄道は時間通りに運転されています。

時刻表の通りに、狂いなくホームに電車がやってきて、出発をします。

時刻表にぴったりとあっており、このようなことも「正確」といえます。

「正確」の使い方

正しく確かなことに使用をします。

特に数値と関係することに使用されています。

「正確に計量する」「時間に正確」のような使い方です。

「正確」を使った例文

・『事実を正確に伝える』
・『問題文を正確に読めばわかる問題です』
・『正確に把握できていないようだ』
・『正確な操作が求められる』
・『この時計は正確に時を刻んでいる』

「正確」の類語

「的確」「明確」「確実」が類語です。

「明確」は、紛らわしいものとの区別がはっきりしていて、間違いがないという意味があります。

「確実」は間違いがないさまという意味があり、推察するときに使われることが多いです。

「正確」の対義語

「不正確」が対義語です。

「不」には打ち消しの意味があります。

「的確」の意味

「的確」とは、的を射ていて間違いがないことです。

「的確な指示」のような使い方をし、この場合は指示がその状況にぴったりとあっているという意味になります。

意図したことを言葉で伝えても、必ずしも受け手に自分が思っていた通りに伝わるわけではありません。

けれども、相手のことを考えて伝えたり、詳しく説明をしたりすれば、意図したことが意図した通りに伝わることでしょう。

このようなことを「意図が的確に伝わる」といいます。

ぴったりとあてはまって、間違いがないことが「的確」です。

「的確」の使い方

間違いがないことに使用をします。

計算に間違いがない、時刻に間違いがないなどではなく、的を外さずぴったりとあっていて間違いがないことが「的確」です。

アーチェリーでポイントを得るためには、的を外さずに正しくいる必要があります。

狂いがなくぴったりとあっています。

このような的を外さなずに間違いがないイメージが「的確」です。

「的確」を使った例文

・『コーチから的確な指摘をしてもらった』
・『的確な声をかけてもらえて、いつも助かる』
・『的確に描写している漫画』
・『状況を的確に判断してプレーをする』
・『的確に伝わるように工夫をする』

「的確」の類語

「正確」「明確」「確実」が類語です。

「的確」の対義語

「不適格」が対義語です。

「不」には打ち消しの意味があります。

まとめ

2つの言葉は間違いがないという点は意味が同じですが、事実と同じで間違いがない、的を外さず間違いがないという、意味の違いがあります。