この記事では、「守る」と「護る」と「衛る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「守る」とは?
「守る」は「まもる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「損なわれたり、害が及ばない様に防ぐ」という意味で、外部からの悪い刺激を受けない様にすることです。
2つ目は「決めごとに従う」という意味で、規則に従って行動することです。
3つ目は「相手の攻撃に備えて配置につく」という意味で、争いごとや競技で、相手からの攻撃に対して備えや心構えを怠らないことです。
4つ目は「目を離さず見ている」という意味で、わずかな変化も見逃さない様に注視することです。
上記に共通するのは「悪い影響を防ぐ」という意味です。
「守る」の使い方
「守る」は動詞として「守る・守った」と使われたり、副詞として「守ってもらう」などと使われたり、名詞として「守りを固める」などと使われます。
基本的に、外部からの刺激で損なわれたり害が及ばない様に防ぐことに使われる言葉です。
「守る」の例文
・『彼はチャラそうに見えるが約束は必ず守る』
「護る」とは?
「護る」は「まもる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「弱い者を傷つけない様にかばうこと」という意味で、自分より弱い人に害を与えられない様にかばうことです。
2つ目は「大切な人やものをかばい働くこと」という意味で、主君や陣地など、大切なものの為にかばって働くことです。
上記に共通するのは「かばいまもる」という意味です。
「護る」の使い方
「護る」は動詞として「護る・護った」と使われたり、副詞として「護って立ちはだかる」などと使われます。
基本的に、自分より弱い者が傷つかない様にかばうことや、大切な人やものをかばう為に働くことに使われる言葉ですが、常用漢字でない為に公用文では使われません。
「護る」の例文
・『子供を護るのは大人の役割だ』
「衛る」とは?
「衛る」は「まもる」と読みます。
意味は「外部にあって中が損なわれない様に防ぐこと」で、外側を取り巻いた状態で、外敵から中にある人や物が損なわれない様に防ぐことです。
「衛る」の使い方
「衛る」は動詞として「衛る・衛った」と使われたり、副詞として「王宮を衛って殉職する」などと使われます。
基本的に、高貴な人やもっとも重要な場所などの外側にいて、中にいる人に害が及ばない様に防ぐことに使われる言葉ですが、常用漢字でない為に公用文では使われません。
「衛る」の例文
・『国家の要人を衛る為に雇われる』
「守る」と「護る」と「衛る」の違い
「守る」は「外部からの刺激で損なわれたり害が及ばない様に防ぐこと」という意味です。
「護る」は「自分より弱い者が傷つかない様にかばうこと」「大切な人やものをかばう為に働くこと」という意味です。
「衛る」は「高貴な人やもっとも重要な場所などの外側にいて、中にいる人に害が及ばない様に防ぐこと」という意味です。
まとめ
今回は「守る」と「護る」と「衛る」について紹介しました。
「守る」は「害が及ばない様に防ぐ」、「護る」は「かばいまもる」、「衛る」は「外側で敵を防ぐ」と覚えておきましょう。