例えば、「今日の朝食の時間は?」と聞かれたらなんと答えるでしょうか。
「7時ごろ」でしょうか、それとも「40分」でしょうか。
この2つの答えは、全く違うことを言っています。
それでは、このどちらが正しいのでしょうか。
「時間」と「時刻」の正しい意味はなんでしょうか。
また、「日時」 も加えて、これらの違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「時間」と「時刻」と「日時」の違いを分かりやすく説明していきます。
「時間」とは?
「時間」とは、狭義においては「経過した時間」を表す言葉です。
つまり、スタートとエンドの間に経過した時間という意味です。
例えば、夜6時から7時まで食事をした場合には、「食事時間」は1時間ということになります。
しかし、広義においては、一点の時間、つまり「7時30分」を表すために使われることも普通です。
特に、日常会話のようなカジュアルな場面では広義の意味で使われます。
英語では「time」と言います。
「時刻」とは?
「時刻」とは、一瞬の時間、つまり「何時何分」という時間を示すときに使われる言葉です。
例えば、「デパートが開店する時刻は10時ちょうどです」というように使います。
これは「刻」が刻むという意味であり、そこから「時刻」は「刻まれた時間」ということを表すようになっています。
英語においては、やはり「time」で、「時間」と「時刻」はこの単語では区別できません。
「日時」とは?
「日時」とは、一般的には「日付と時刻」を略したもので、「何月何日の何時何分」という一瞬の状態を表す言葉です。
例えば、「次の定例会議の日時を教えてください」という問いに対しては「12月11日の16時30分からです」という回答になります。
「時間」と「時刻」と「日時」の違い
「時間」と「時刻」と「日時」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは、時間に関する言葉であることは共通ですが、本来の意味は大きく違います。
つまり、「時間」は「時間の経過」を表す言葉で、「時刻」は「何時何分か」というある時点での一瞬の呼び方です。
そして、「日時」は「時刻」に「年月日」あるいは「月日」を追加したものです。
この「時間」の定義は狭義のもので、一般的な会話で使用される場合は、経過時間だけではなく、「時刻」という意味で使われる場合も「日時」という意味で使われることもある言葉です。
まとめ
この記事では、「時間」と「時刻」と「日時」の違いを説明してきました。
ここまで説明してきたように、多くの場面で、「時間」と「時刻」が混同されているようです。
しかし、よく考えてみれば、一般の会話において「今朝、朝食を食べた時刻は?」などと言うのは非常に違和感があります。
しかし、病院で渡された問診票に「今日の食事の時刻」と書かれてることにはなんの違和感もありません。
同じように「日時」という言い方も日常会話ではしません。
つまり、日常会話で時間や時刻に関する話をするときに、最もふさわしいのは「時間」ということになります。