この記事では、「ただし」と「なお」と「しかし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ただし」とは?
「ただし」は「但し」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「前に述べた事柄に対して、例外として付け加えることを示す」という意味で、その事柄に反する条件があることです。
2つ目は「前に述べた事柄に対して、推量の意味を示す」という意味で、もしかしたらその様なこともあるということです。
3つ目は「前に述べた事柄に対して、別の事柄を述べること」という意味で、それ以外に何かの条件が加わることです。
上記に共通するのは「前に述べた事柄への注釈」という意味です。
「ただし」の使い方
「ただし」は接続詞として前に何らかの条件や事例などを述べた後に、付け加えるべき事柄を続けて使われます。
基本的に、前に述べた事柄に対して例外やもしかしたらの推量、並行する別の事柄を付け加える時に使われる言葉です。
「ただし」の例文
・『どなたでも利用できます、ただし小学生以下のみでのご利用お断り』
「なお」とは?
「なお」は「尚」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「以前の状態がそのまま続いている様子」という意味で、相変わらずの状態であることです。
2つ目は「ある状態や程度が一層進む様子」という意味で、更に度合いが大きくなることです。
3つ目は「現在のものごとに付け加えるべきであること」という意味で、現状に補足するべき事柄のことです。
4つ目は「ある話題が終わってから、更に別のことを付け加えること」という意味で、一度終わった話題に言い添えることです。
上記に共通するのは「前の状態を受けて次に続ける」という意味です。
「なお」の使い方
「なお」は副詞として「今もなお~である」「なおのこと」「なお、~致します」などと使われます。
基本的に、前の状態を受けて、相変わらずそうである様子、更にそうである様子、付け加えることがある様子に使われる言葉です。
「なお」の例文
・『なお、詳細は追ってご連絡致します』
「しかし」とは?
「しかし」は「然し」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「前に述べた事柄を受けて、相反する内容をのべること」という意味で、そうではあるが、違う面もあるということです。
2つ目は「前に述べた事柄を受けて、話題を変えること」という意味で、それはともかく別のことがあるということです。
3つ目は「感情を込めて語ること」という意味で、それにしてもよくそうしたものだということです。
上記に共通するのは「前に述べたことに反する」という意味です。
「しかし」の使い方
「しかし」は接続詞として、「しかし~である」「しかし~なものだ」「しかし~ではないか」などと使われます。
基本的に、前に述べたことを受けて、相反すること、話題を変えることや、感情を込めて語り始める時に使われる言葉です。
「しかし」の例文
・『仕事は嫌だ、しかし生活の為に働かくてはならない』
「ただし」と「なお」と「しかし」の違い
「ただし」は「前に述べた事柄に対して例外やもしかしたらの推量、並行する別の事柄を付け加えること」という意味です。
「なお」は「前の状態を受けて、相変わらずそうである様子、更にそうである様子、付け加えることがある様子」という意味です。
「しかし」は「前に述べたことを受けて、相反すること、話題を変えること」「感情を込めて語り始めること」という意味です。
まとめ
今回は「ただし」と「なお」と「しかし」について紹介しました。
「ただし」は「例外」、「なお」は「付け加える」、「しかし」は「相反する」と覚えておきましょう。