この記事では、「発出」と「発令」と「発信」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発出」とは?
3つの意味があります。
1つめは、国や自治体などが広い範囲にわたって知らせることです。
何を知らせるのかは意味に含まれていません。
地域が危機的な状態になってしまったため、自治体がある宣言を出したとします。
自治体の運営者だけが知っていることではなく、その地域に住む人たち全員に情報が行きわたるようにします。
この場合は、インターネットを使用する、手紙を出す、テレビを使うなどの方法によって、広く知らせることができます。
こういった行為を意味します。
2つめは、ある物事や状態など見えていなかったものが出てくることです。
3つめは出発することです。
あるところから別の目的地へと向かうことを意味します。
「発令」とは?
決まり事やさしずなどを出すことです。
台風が接近をしており、大雨が予想されます。
だんだんと台風が日本列島に近づき、ある地域では土砂降りになりました。
この地域に住んでいる人たちは、洪水や土砂災害の被害を受ける可能性があります。
そこで逃げるようにという指示を出しました。
こういった指示を出すことを意味します。
この場合は地域に広く知らせていますが、個人的に知らせることもあります。
たとえば異動です。
同じ部署の人たちの前で発表されることもあるでしょうが、たいていの場合は個人的に知らされます。
これは任務をするために本人に言い渡していることです。
「発信」とは
3つの意味があります。
1つめは電信や電波を生じさせることです。
最初は何もないところから電信などを出すことをいいます。
2つめは電報や郵便物などをあるところから別の場所に届けることです。
A企業は企業のサービスを利用している人たちにお知らせをしました。
このときに手紙を使っています。
A企業から利用者へと、ある所から別のあるところへと届いています。
このことを意味します。
3つめは情報などを知らせることです。
観光地としては有名でないところがあったとします。
この地域の魅力をもっと知ってもらい、多くの観光客に訪れてもらいたいです。
そこで、動画やブログなどを使って地域の情報を伝えました。
これによって多くの人に知ってもらうことができます。
「地域の情報を発信」などといいます。
こういったことを意味する言葉です。
「発出」と「発令」と「発信」の違い
どれも「発」という漢字を使用していますが意味は異なります。
「発出」と「発令」は広い範囲に知らせるという意味が似ています。
宣言などを出す場合の使い方が同じです。
「発信」は出すものが電波、電報、郵便物、情報などの場合をいいます。
命令や決まり事などのことではありません。
まとめ
送り出す、出るという意味を持つ漢字である「発」を使用している点が似ていますが、それぞれの言葉の意味は異なります。
違いは何を出しているのかという点です。