この記事では、「発足」と「創立」と「設立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発足」とは?
2つの意味があります。
ひとつは、目的を同じにする人たちが集まって団体を作り、その団体が活動を始めることです。
森林を守りたいと考えている人たちのことで説明をします。
自然を愛していて森林破壊のニュースを聞くと心を痛めている人たちがいました。
しかし、一人の力では何もできません。
そこで、同じような気持ちを持っている人が集まって組織を作ることにしました。
森林を守るという同じ目的を持っている人たちです。
そして、この人たちは募金活動をして環境保護への取り組みをしたり、森林を守る大切さを伝えたりなどの活動をしました。
組織ができ、働きをしています。
このことを意味する言葉です。
人が集まるだけで何も行動をしていない場合は、この言葉が意味するものではありません。
もう一つの意味は出発することです。
「創立」とは?
目的を同じとする人の集まりを新しく作ることです。
特に学校や会社などを新しくつくることをいいます。
ある地域には小学校がありません。
この地域に住む子どもたちは、親に車で送り迎えをしてもらって小学校に通っています。
この地域の人口が増えてきて、子どもたちの数も増えてきたので、学ぶ場があってもいいだろうということになりました。
そこで、この地域に学校をつくることにしました。
もともと学校がなかった地域に新しく作るのです。
このことを意味します。
一度休校になっていたものを再開することではありません。
この場合は新しく作っていないからです。
古いものを再開されることではないです。
「設立」とは
目的を同じにする集まり、ある目的のための建物、社会の決まり事などを新しく作ることです。
何かにくっつくように作ることではありません。
研究所が新しく作られることになりました。
この研究所は、もともと何かの研究所があり、その一部として作られるのではありません。
それが独立して作られます。
たとえば、食品研究所の中に食品の中でも油脂だけを専門にする研究所を作るといったことではないです。
また、古くからあったものをリニューアルするのでもありません。
このことを意味する言葉です。
「発足」と「創立」と「設立」の違い
目的を同じにする集まりを作るという意味が似ていますが、同じことではありません。
「発足」は集まりを作って活動をすることです。
ある働きをするという意味まで含まれます。
「創立」は子どもたちが学ぶところ、生計を維持するための労働をするところを作ることです。
「設立」は組織、施設、制度などを新しく作ることです。
この2つの語は活動するという意味は含まれていません。
まとめ
何かを成し遂げようという方向が一致するもの同士が集まるといった意味合いが似ていますが、その集まりはどういったものなのかという点と、作ってからある働きをすることまで意味に含んでいるのか、含んでいないのかという点に違いがあります。