この記事では、「大統領」と「総統」と「首相」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大統領」とは?
「大統領」は「だいとうりょう」と読みます。
「大統領」は「共和制国家の元首のこと」を意味します。
国民の直接選挙や、議会の選挙によって選出されます。
例えばアメリカ合衆国のように、共和制国家の元首のことを指し、行政府の首長として強い権限を持つ場合があります。
また「大統領」には「芝居に出演している役者などに対して、親しみを込めて呼びかける言葉」という意味があります。
「大統領」の言葉の使い方
共和制国家の元首を決めるために、国民投票が行われた結果、野党の候補が当選することがあります。
この場合は「野党の議員が国民投票の結果、大統領になる」などという文章にできます。
「総統」とは?
「総統」は「そうとう」と読みます。
「総統」は「国政や軍事全体を統括すること。
その官職」という意味があります。
また「総統」は、「台湾における最高指導者」という意味があります。
さらに、「総統」には、「ヒトラーが就任した、ナチスドイツの最高官職」という意味があります。
「総統」の言葉の使い方
ある国で、国政と軍事全体を統括する官職に就く人のことを「総統」と呼びます。
また、台湾において、最高指導者を決める選挙が行われる場合は、「台湾において総統選挙が行われる」などという文章を作ることができます。
「首相」とは
「首相」は「しゅしょう」と読みます。
「首相」は「内閣総理大臣の通称」を意味します。
もともと内閣の首席の大臣という意味があります。
首相は国会議員の中から国会の議決により指名され、天皇により任命されます。
「首相」は、内閣を組織し、閣議を主宰したり、行政各部の指揮や監督を行う役割を持ちます。
「首相」の言葉の使い方
内閣の首長である国務大臣が、内閣を組織する時、「首相が組閣する」という文章にできます。
「大統領」と「総統」と「首相」の違い
「首相」は「内閣総理大臣の通称」を意味します。
一方で、「大統領」は「共和制国家の元首のこと」を意味します。
さらに「総統」には、「国政や軍事全体を統括すること。
その官職」という意味があります。
基本的に、国で一番偉い人を指す言葉が「大統領」、「総統」になります。
一方で、「首相」は二番目に偉い人を指す言葉になります。
アメリカ合衆国のように共和制の国は、政府のトップが一番偉い人になりますが、日本に天皇がいるように、王国などの場合は、一番偉い人は国王になるためです。
また「総統」と「大統領」は、基本的に同じ立場を指す言葉で、国によって政府のトップの呼び名が違うだけと言えます。
アメリカ合衆国や韓国は「大統領」と呼び、台湾は「総統」と呼びます。
まとめ
「大統領」と「総統」と「首相」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。