この記事では、「起業家」と「企業家」と「創業者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「起業家」とは?
「起業家」とは自分で新しい事業を起こす、いわゆる起業をする人です。
特に今までにない新しいアイデアや技術、ビジネスモデルなどを自分で編み出し、どこかしら独自色のあるベンチャー企業を起こす人に対して使われます。
業界に普及されきって同業者の多い事業はもちろん、比較的新しい事業の後追いで会社を作った人も「起業家」とは言われません。
「起業家」と言っても新しい事業を次々と作り出すわけではなく、その事業に失敗したり、他の人に譲ったあとに、また資金を集めて別の事業を始める「起業家」もいますが、立ち上げたその新しい事業を生涯の仕事としている人もいます。
その経験が一度だけにしろ複数回にしろ、新しい事業を作り出した人が「起業家」です。
「企業家」とは?
「企業家」とは企業を経営し、存続させている人を指します。
企業経営者と混同されがちですが、「企業家」は企業を存続させている人、事業を継続的に行っている人というニュアンスがあり、自分の企業を存続させるためにあらゆる手段を講じる人です。
自分からその企業が専門としている作業を実行することもありますし、新しい売りとして商品やサービスの開発をすることもあれば、事業に先がないなら企業の軸となる事業を変えることすらあるでしょう。
たとえどのような方法であっても、企業を存続させ続ける人が「企業家」です。
「創業者」とは?
「創業者」とはその企業を作った人、文字通り創業した人を指します。
言葉としては何度か社長や会長が代替わりしているような企業で、最初にその企業を作った人という意味で使われることが多いです。
しかしできてからさほど月日が経っていない会社であっても起業した人は「創業者」と言うので、必ずしも昔の人とは限りません。
また会社を作っただけでほとんど関わっていなかったり、創業だけしてすぐに会社を去ったような人であっても「創業者」です。
「起業家」と「企業家」と「創業者」の違い
新しい事業を始めた人が「起業家」で、その企業を発展や維持させるために手を尽くして経営する人が「企業家」、そして企業を創設した人が「創業者」です。
「起業家」はベンチャー企業として立ち上げた人を指すことに使われるので、「企業家」と同一と思われがちですが、「起業家」は事業を起こすことに「企業家」は企業を存続させることに主眼が置かれています。
「創業者」は企業を創設したことだけが重要なので、事業内容が新しいかどうか、その後その企業にどう関わったかは関係ありません。
まとめ
比較的新しい会社だと全部同一人物ということもありますが、「起業家」と「企業家」と「創業者」はその人が何をした、あるいはしている人かが違います。
どの言葉が使われているかで何の話題か判別できるので、話題にあった言葉を使いましょう。
