「規格」と「準拠」と「適合」の違いとは?分かりやすく解釈

「規格」と「準拠」と「適合」の違い生活・教育

この記事では、「規格」「準拠」「適合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「規格」とは?

「規格(きかく)」とは、「製品・材料・製造過程などの品質を担保するため、一律に定められた基準」を意味しています。

「規格」という言葉は、「その製品・商品・材料・やり方などの、技術的なスタンダード(標準)として定義された基準やものさし」のことを指し示しているのです。

「規格」というのは、「産業・技術の分野において標準化するために定められた各種の基準」を意味している言葉として理解することができます。

「規格」の対象になるものとして、「モノの形状・寸法・成分」「行為のやり方・資格・動き方の手順」などがあります。


「規格」の例文

・『新しい品質規格を満たした新商品の開発・販売を計画していますが、現段階では品質と価格のバランスが取れていません』
・『規格に合致しない果物・野菜の市場価格はかなり低くなりますが、味は変わらないので消費者目線ではお買い得になります』


「準拠」とは?

「準拠(じゅんきょ)」とは、「ある基準を拠り所にしていること」を意味しています。

「準拠」という言葉は、「ある基準や見本などに従っていること+拠り所にしつつ、さらにその基準にきちんと従っているさま」を示しているのです。

「準拠」というのは、「一般的に従うべき規格や基準(ものさし)がある場合に、その規格・基準に従っていたり合致していたりすること」を意味している表現になります。

「準拠」の例文

・『私どもはネット上の誹謗中傷に対しては、法律に準拠した対応を粛々と取って参ります』
・『社内の機密文書の保管・処理に関しては、社則および社内の慣習に準拠した保管体制を敷いています』

「適合」とは?

「適合(てきごう)」とは、「ある規格や基準のものさしに、ぴったりとフィットしているさま」を意味しています。

「適合」という言葉は、「ある一定の条件や規範(ルール)にぴったりと当てはまっていて外れていないこと」を示唆していることになります。

「適合」の表現には、「ぴったりと当てはまっているために、問題・故障(異常)・トラブルが起こらない保証がある」といった意味のニュアンスも備わっています。

「適合」の例文

・『日本メーカーが、厳しい環境規制に完全に適合した新型EV(電気自動車)を発表しました』
・『院内にある血液は血液型が適合しなかったので、輸血の緊急措置を取ることができない状態でした』

「規格」と「準拠」と「適合」の違い

「規格」とは、「産業分野における製品や素材などの諸要素をスタンダード化するために決められた基準・ものさし」を意味している言葉です。

「準拠」という言葉は、「その定められた基準である規格に依拠して従うこと」を示しています。

「準拠」と比べると「適合」の表現は、「定義された基準・条件に従っていること」よりも「その基準・条件などにぴったりと合っていて問題がないこと」のニュアンスが強くなっている違いを挙げられます。

まとめ

この記事では、「規格」「準拠」「適合」の意味・用法の違いについて分かりやすく説明しましたがいかがでしたか?「規格」「準拠」「適合」の違いについて詳しく調べたい人は、この記事の解説を参考にしてみてください。