日本人はお祭り好きと言われていますが、縁日によく見るのは「屋台」
この他に「テキ屋」や「露店」という名称も耳にしたことがあるかもしれませんが、どんな意味があるかご存知でしょうか?
この記事では、「屋台」と「テキ屋」と「露店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「屋台」とは?
「屋台」は「やたい」と言いますが、どのような意味があるかと言えば、「小さい家の形にして移動することができる台」や「踊りの舞台」「踊り屋台」ということを指しています。
「屋台」の例文
・『屋台には色々な屋台で食べ物が出されているからワクワクしてくる』
・『祭り広場にたくさん屋台が出ているね』
「屋台」の例文を見ると、それだけで気持ちが昂ってくる人もいるのではないでしょうか。
「テキ屋」とは?
「テキ屋」は「祭りが行われている広場の周辺で露店を開くている商人」のことを指しており「なわばりをもつ集団」という意味もあります。
別名・香具師(やし)や三寸(さんずん)と呼ばれることもあります。
「テキ屋」は商売の狙いが当たれば利益をたくさん稼ぐことができるために、「的に矢が当たる」ということからこの言葉が生まれたと言われているのです。
「テキ屋」の例文
「テキ屋」の例文は次の通りです。
・『縁日や祭礼の時に、人通りの多い場所にテキ屋が商売している』
・『俺の本職はテキ屋なんだ』
「露店」とは
「ろてん」と読む「露店」は「道ばたに商品を並べて色々なものを売る店」を意味しています。
「露店」の例文
・『この商品はあの露店で買ったんだ』
・『露店商人をして早や10年になる』
「屋台」と「テキ屋」と「露店」の違い
では、「屋台」「テキ屋」「露店」の違いを見ていきましょう。
「屋台」は「屋根があり、臨時的に出店されるお店」と言うことができ、「季節や時期に関係なく人通りが多い場所で商売をする人のこと」を指しています。
また、「屋台」には簡易的な店舗であるケースと自転車や荷車に道具を載せて移動する引き売りのケースがあります。
「露天商」は「屋外で店舗を持たずに移動しながら商売をする人」という意味です。
その名の通り「露点で商売をする人のこと」ですが、簡易的な店舗を開いている場合と単純に地面にむしろを敷いて商売するパターンが挙げられます。
尚、「露天商」は「屋外で商売をする人の総称的な言葉なので、「テキ屋」もこの中に含まれるわけです。
但し、「テキ屋」は「お祭りの時に露店を出す商売人」という意味を持っており、「縁日・祭礼の時に、神社仏閣の境内や参道に屋台・露店を出して食品・雑貨類売る商売」と指しています。
「テキ屋」の代表格は「射的・弓矢などで景品を当てる露店のこと」を言っており、品質より価格重視のためにお祭りなどの日常にはないことを重視しています。
このことから、通常価格よりも高く設定されていたり、商品の品質自体が低いケースも珍しくはありません。
まとめ
ここまで「屋台」と「テキ屋」と「露店」の意味や違いを解説してきました。
これらの言葉は身近なところではあまり使われないだけに、ちょっとした雑学として知っておくといいでしょう。