同じようで違うような「負債」と「費用」ですが、2語はどんな関係にあるのでしょうか?
この記事では、「負債」と「費用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「負債」とは?
「負債」とは、簿記の勘定科目を構成する5大項目のうちの1つです。
「資産」、「純資産」と共に企業の財政状態を表す「貸借対照表」に記入され、「貸借対照表」の貸方(右側)に勘定される項目になります。
「負債」は「未払い金」や「買掛金」、「社債」や銀行からの「借入金」など、会社にとってマイナスとなるものや将来的に支払いの義務が生じるものが含まれます。
さらに「負債」は決算日の翌日から換算して、返済期限が1年以内のものは「流動負債」、支払い義務が決算日から1年を越えるものは「固定負債」に分類されるのです。
「流動負債」に含まれる項目には「買掛金」や「未払い金」、「短期借入金」などがあります。
一方、「固定負債」に含まれる項目は「長期借入金」や「長期未払金」などが含まれます。
「費用」とは?
「費用」とは、簿記の勘定科目を構成する5大項目のうちの1つです。
「利益」、「収益」と共に企業の経営成績を表す「損益計算書」に記入され、「損益計算書」の借方(左側)に勘定される項目になります。
「費用」は「仕入れ」や「支払利息」、「給料」や「水道光熱費」など企業が事業活動をする上で生じた経費が含まれるのです。
費用の主な勘定科目は先述したもの以外に「広告宣伝費」や「通信費」などがあります。
「負債」と「費用」の違い
「負債」と「費用」の違いを、分かりやすく解説します。
「負債」と「費用」はいずれも、「資産」、「純資産」、「収益」と共に並べられる簿記の勘定科目を構成する5大項目です。
「負債」は「買掛金」のような「流動負債」と「長期借入金」のような「固定負債」の勘定科目が含まれます。
対して、「費用」には「仕入れ」や「給料」などの勘定科目が含まれます。
まとめ
・「負債」とは、「貸借対照表」の貸方(右側)に記入され、将来的に支払い義務が生じる勘定科目などを含まれます。
・「費用」とは、「損益計算書」の借方(左側)に記入され、企業が事業活動をする上で生じた経費などが含まれます。