映画やテレビなどでは、今も多くのアニメーションが放映されています。
その作り方は、たくさんの絵を描いてそれをコマドリで動かすというように、1950年代の初期から基本的には変わっていません。
しかし、周辺の技術は大きく進歩しています。
それでは「アニメーション」とはどういう意味でしょうか。
さらに「モーショングラフィック」や「動画」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「モーショングラフィック」と「アニメーション」と「動画」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モーショングラフィック」とは?
「モーショングラフィック」とは、英語の「motion graphic」のことで、「動くグラフィック」という意味です。
ここでいう「グラフィック」とは、一般的には写真、デザインされた文字、図形、記号です。
したがって「モーショングラフィック」は、文字や図形が動くものということになります。
一般的には映画やテレビのタイトル動画などに使われています。
「アニメーション」とは?
「アニメーション」とは、「アニメ」あるいは「セルアニメーション」とも呼ばれ、日本では1950年代から主にテレビのために作られている漫画が動くもののことです。
実際には「セル画」と呼ばれる絵を大量に描き、こま撮りで撮影することによって動いているように見せるものです。
日本の「アニメーション」は独自の進化を遂げたことで、世界中に認識されているので、英語でも「anime」と呼ばれています。
「動画」とは?
「動画」とは、英語の「movie」に相当するもので、一般的な「動く絵」の全てを含むものです。
したがって、種類としては、人間の動きを撮影したものから、アニメ、CG、モーショングラフィック、モーション3Dグラフィックなど全てが「動画」です。
ムービーカメラがあれば誰でも動画は取れるので、広く門戸が開かれた媒体とも言えます。
「モーショングラフィック」と「アニメーション」と「動画」の違い
「モーショングラフィック」と「アニメーション」と「動画」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは、動く絵に関する言葉であるという部分では同じです。
しかし、大きく違うのは「何か動くのか」ということです。
すなわち、「モーショングラフィック」は「コンピュータグラフィック」が、「アニメーション」は「セル画」が動き、「動画」は、「なんでも」動きます。
このように、一番広い意味で使われるのは「動画」であり、実写、アニメ、CG、ぬいぐるみ、その他なんでも動くものなら「動画」です。
まとめ
この記事では、「モーショングラフィック」と「アニメーション」と「動画」の違いを説明してきました。
「セルアニメーション」の作り方は初期から変わっていませんが、「CGアニメーション」という新しい技術が加わっています。
この技術は作品の作り手に必要とされるスキルを変え、クリエーターたちは自分のイメージの具現化に力を注げるようになっています。
そういった意味では、今までとは全く違う作品が今後も出現してくるでしょう。