「エシカル」と「サステナブル」と「SDGs」の違いとは?分かりやすく解

「エシカル」と「サステナブル」と「SDGs」の違い専門用語・業界用語

最近どんな場面においてもよく聞くのが、「SDGs」という言葉です。

ジャケットの襟などに、この「SDGs」を表す丸いカラーホイールというバッジをつけている人にもよく出会います。

これだけ多く見かけるのですが、では「SDGs」はなんのことか説明できる人は少ないのではないでしょうか。

他にも「エシカル」「サステナブル」との違いも重要です。

この記事では、「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の違いを分かりやすく説明していきます。

「エシカル」とは?

「エシカル」とは、英語の「ethical」であり、日本語では「倫理的な」という意味です。

そこから転じて、現在「エシカル」は、「環境、社会、人に対して配慮した」という意味で使われることが多くなっている言葉です。

特に、「エシカル消費」「エシカル製品」などのように使われることが多く、多くは「みんなのことを考えて作られています」という気持ちが根本にあります。


「サステナブル」とは?

「サステナブル」とは、英語の「sustainable」をカタカナにしたもので、「持続可能な」という意味です。

もともと、「サステイン」は、「何かがずっと続く」という意味で、日本語では、ピアノを叩いてから音が聞こえなくなる時間のことなど極めて限定された場面でしか使われませんでした。

しかし、現在では、カフェのストローや洋服の素材などだけではなく、どんな製品やサービスにもこの「サステナブル」の考え方が生きています。


「SDGs」とは?

「SDGs」とは、英語の「Sustainable Development Goals」のことで、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれています。

2015年9月の国連サミットで採択されたもので、環境、社会、人間や動物がこれからもずっとこの地球で生きて行けるように今果たすべきことを17個の目標として掲げています。

その目標は「貧困をなくす」「飢餓をなくす」「健康と福祉」「教育」「ジェンダー平等」「安全な水とトイレ」「クリーンエネルギー」などで、全てが我々や地球の将来にとって必要なもので、それぞれが2030年までの数値目標として定義されています。

この17個の目標を表しているのが、よく見かける「カラーホイール」と呼ばれるリング状のマークです。

「エシカル」と「サステナブル」と「SDGs」の違い

「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の違いを、分かりやすく解説します。

これらは全て、これからの地球環境や生きてゆく人間たちを守るための活動として位置づけられています。

違いは何を中心にしているかです。

すなわち、「エシカル」「社会や人に対する配慮」が中心になっているもので、「サステナブル」「地球や人の将来」を考えるもの、「SDGs」はその2つも含めた「あるべき姿」を示すものです。

まとめ

この記事では、「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の違いを説明してきました。

これらの言葉は、皆人間がこの地球でこれからも生きてゆくために、すなわち我々の子孫が生きてゆくために必要なことだと定義されています。

しかし、「SDGs」の説明ができる人が少ないのを見てもわかるように、まだその取り組みは人々に浸透してはいません。

このような状況では、直近の目標に対してのコミットも難しいのではないかとの意見もあります。