この記事では、「大部分」と「ほとんど」と「大半」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大部分」とは?
「大部分」とは、全体の中での多くの部分のことを言います。
「大部分(だいぶぶん)」を使った例文をいくつかご紹介します。
『大部分の作業は終わったので、少し休憩を取ることにした』、『大部分の人がその歌に酔いしれた』、『この名画の大部分を修復しなければならない』「大部分」の類語としては、「殆ど(ほとんど)」、「大多数」、または「大概(たいがい)」などがあります。
「ほとんど」とは?
「ほとんど」とは、もう少しのところで全部になると言う意味合いがあります。
「ほとんど」が使われている例文をいくつか挙げてみます。
『予想以上にハードな運動で、最後はほとんど倒れそうだった』、『今日の仕事はほとんど終わりました』、『まだ、ほとんど手が回っていない状態なので、手伝ってもらえるとありがたいです』「ほとんど」と似たような言葉としては、「大体(だいたい)」、「大方(おおかた)」、あるいは「粗方(あらかた)」などです。
「大半」とは?
「大半(たいはん)」とは、全体の半分以上のことを言います。
「大半」を用いた例文をいくつか見てみましょう。
『久しぶりの休日だったが、結局、一日の大半を寝て過ごしてしまった』、『大半の生徒は何らかの部活動を行っている』、『ドラマを観始めたら、すぐに眠ってしまい、大半のストーリーがわからない』「大半」の類似語は、「大方」、「過半(かはん)」、他にも「大抵(たいてい)」などが挙げられます。
「大部分」と「ほとんど」と「大半」の違い
「大部分」とは、全体の中での多くの部分のことを言います。
「ほとんど」は、もう少しのところで全部になると言う意味です。
また、「大半」は、全体の半分以上のことです。
それぞれの意味の違いを見てみると、割合の程度は大きい方から、「ほとんど」→「大部分」→「大半」の順のようにも見えます。
ですが、実際にこれらの言葉を使う時の割合は、それぞれほとんど変わりがないようです。
いずれも全体の7~9割程度で捉えておくと良いかもしれません。
まとめ
言葉は「白か黒か」のように、必ずしもはっきりとしているわけではありません。
世の中にはきちんと区別を付けられるものもありますが、そうでないものも多く存在しています。
どちらが良いとは一概に言えませんし、やはり、その時々によって使い分けていくしかありません。
割合の程度もはっきり明確に数字で表したいのであれば、パーセンテージなどを使った方が良いでしょう。
日本語は曖昧な表現も多いので、中には分かりにくい表現があるかもしれません。
ですが、その言葉や、その時のニュアンスをくみ取っていくことで、柔和な人間関係を築いていくことができるでしょう。
「白か黒か」だけではなく、「グレー」もあると言うことを知っておくことは、これからの多様化する時代を生きていくためには必要なことかもしれません。