この記事では、「立ち尽くす」と「立ち止まる」と「立ちすくむ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「立ち尽くす」とは?
「立ち尽くす」は「たちつくす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「嬉しさや感激などで感情が高ぶり、思わず動けない状態になること」という意味で、興奮してあることに集中して、立ったまま動けなくなることです。
2つ目は「呆然として動けない状態になること」という意味で、気が抜けてしまい立ったまま動けなくなることです。
上記に共通するのは「いつまでもじっと立っている」という意味です。
「立ち尽くす」の使い方
「立ち尽くす」は動詞として「立ち尽くす・立ち尽くした」と使われたり、副詞として「立ち尽くして泣く」などと使われたりします。
基本的に、興奮したり呆れたりして、その場にじっと立ったまま動けない状態になることに使われる言葉です。
「立ち尽くす」の例文
・『急に彼氏に別れを告げられてしまい、独りで駅に立ち尽くす』
「立ち止まる」とは?
「立ち止まる」は「たちどまる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「歩くのをやめてその場に立つ」という意味で、今まで歩いていたのを止めることです。
2つ目は「そのままその場所に留まる」という意味で、ある場所から移動せずに過ごすことです。
上記に共通するのは「ある地点で動かなくなる」という意味です。
「立ち止まる」の使い方
「立ち止まる」は動詞として「立ち止まる・立ち止まった」と使われたり、副詞として「立ち止まって振り向く」などと使われたりします。
基本的に、何かの拍子に今まで歩いていたものが動かなくなることに使われる言葉です。
「立ち止まる」の例文
・『急に名前を呼ばれて思わず立ち止まる』
「立ちすくむ」とは?
「立ちすくむ」は「立ち竦む」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「驚きや恐怖のあまり、一時的に動けなくなる」という意味で、大きなショックを受けて、思わず立ったまま動けなくなることです。
2つ目は「体がこわばり、身動きせずに立ち続ける」という意味で、動きたくても事情により立ったまま身体がこわがってしまい、動けなくなる状態のことです。
上記に共通するのは「身体がこわばって動かなくなる」という意味です。
「立ちすくむ」の使い方
「立ちすくむ」は動詞として「立ちすくむ・立ちすくんだ」と使われたり、副詞として「立ちすくんで動かない」などと使われます。
基本的に、驚きや恐怖、体調不良などにより身体がこわばってしまい、立ったままの状態になることに使われる言葉です。
「立ちすくむ」の例文
・『浮気しているところへ彼女とバッタリ出会い、立ちすくむ』
「立ち尽くす」と「立ち止まる」と「立ちすくむ」の違い
「立ち尽くす」は「興奮したり呆れたりして、その場にじっと立ったまま動けない状態になること」という意味です。
「立ち止まる」は「何かの拍子に今まで歩いていたものが動かなくなること」という意味です。
「立ちすくむ」は「驚きや恐怖、体調不良などにより身体がこわばってしまい、立ったままの状態になること」という意味です。
まとめ
今回は「立ち尽くす」と「立ち止まる」と「立ちすくむ」について紹介しました。
「立ち尽くす」は「じっと立ったまま」、「立ち止まる」は「歩いていて止まる」、「立ちすくむ」は「こわばって立ったままになる」と覚えておきましょう。