この記事では、「マイノリティ」と「マイナー」と「マジョリティ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マイノリティ」とは?
少ないことや少数派という意味を持ち、社会的少数者という意味合いもあります。
社会全体、人口全体などでの少数と見るのが基本ですが、言葉としては「クラスの中ではマイノリティ」と言った比較としての使い方も可能で、この場合男女比率が1:9のクラスなどが当てはまります。
少数という意味はベースにありますが、性的マイノリティは少数という意味合いもあるものの、同性愛者、両性愛者、心の性別と体の性別が違う人、心の性別に違和感がある人などの意味合いの方が重要となっています。
「マイナー」とは?
存在感が小さい、人気がない、話題性のない存在で、重要でないという意味合いがあり、マイナーなものへの興味が強いとマニアックと見られますがマニアという言葉にはマイナーという意味合いは含まれていません。
アニメ、マンガのキャラクターなどでは重要であっても登場回数の少なさからマイナーに属するキャラクターも存在しえます。
車のマイナーチェンジという言葉は小変更という意味合いになっていて、変更前から引き継がれている部分が一定以上存在しますが、デザインが変わったりエンジンが変わるというケースはあります。
マイナーは言葉として広く使われており、超マイナーと言う強調した使い方や、どマイナーという強調した使い方もあり、「ど」を付けて強調する外来語は珍しいと言えます。
「マジョリティ」とは
多数派という意味合いの言葉で、マイノリティの対義語となっています。
社会システムはまずマジョリティのために作らざるを得ない部分があり、マイノリティの不便さ、不遇さが目立ってしまう結果となっています。
なお、マジョリティという言葉は多数派または多数派と同等の権力を持つ人という意味合いもあります。
また、議決権の過半数という使い方もしています。
「マイノリティ」と「マイナー」と「マジョリティ」の違い
マイノリティとマジョリティは対義語で、マジョリティの個人がマイノリティになるケースがありえますが、逆は可能性がかなり低くなります。
マジョリティは社会において特権を持つという考え方もありますが、マイノリティにも与えられるべき権利であることは間違いないでしょう。
マイナーはマジョリティとマイノリティの関係からはやや外れていて、人気がない、存在感がないものという言葉で現在ではそれほどネガティブな見られ方はしていないとも言えますが、まったくネガティブではないということはなく、マイナーの対義語、メジャーになることを目指すマイナーな立ち位置という構造はよく見られます。
まとめ
マイノリティとマジョリティは問題提議としてもセットで言葉として使われることが多くなっていますが、マイナーとマイノリティはそれほど言葉として同時に扱われることはありません。
マイナーは趣味嗜好の言葉として使われるケースが多いようです。