この記事では、「探究心」と「好奇心」と「知的好奇心」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている三語の、見分けを付けましょう。
「探究心」とは?
探究心とは物事の背景について、突き詰めて考えていくこと。
どうしてそうなるのか、なぜそのような結果になったのか、根拠や理由を正しく見つめていく力のことです。
不思議だなと思うことを、自分の頭で見つけ出し調べていける力を「探究心」といいます。
探究心が備わっていると、目の前の問題を投げ出さず、じっくり最後まで向き合っていけます。
また自分が納得できるまで調査できるので、深くひとつの仕事を取り組めます。
難しい壁があったとしても諦めずに、根気よく続ける力が探究心となります。
「好奇心」とは?
好奇心とは心の奥からわき上がってくる、無邪気な感情のこと。
自分の見ていない世界、知らない分野に対して強く興味をいだく気持ちです。
好奇心の「好奇」には、珍しいものや未知のものに強く惹かれるという意味合いがあります。
そのためどんどん吸収して自分の知識にしていく、意欲が旺盛な人を「好奇心旺盛な人」といいます。
行動力があって、フットワーク軽い人をさします。
流行やトレンドを取り入れていったり、新しいアイデアを生み出していったり、自分の足や頭で新しいものを採用できる力です。
不安や恐怖を感じず、何でも自分の肥やしにしていける力をあらわします。
「知的好奇心」とは
知的好奇心とは、もっと知りたいと願う気持ちのこと。
気持ちが前向きになって、学ぶ意欲が湧いてくる様子をあらわします。
「子どもの知的好奇心を育む」のように、小さなお子さんの英才教育のシーンで用いられる言葉となります。
知的好奇心が備わっていると、周囲からあれこれ指示を受ける前に、自分から進んで勉強できるようになります。
「知ることは楽しいこと」だと理解しているので、率先して色々な学びを吸収していけます。
大人になったときの心強い武器になってくれるのが、知的好奇心です。
「探究心」と「好奇心」と「知的好奇心」の違い
「探究心」と「好奇心」と「知的好奇心」はいずれも良く似ています。
使い方に迷ったら、次のような区別を付けるのがおすすめです。
・自己PRは探究心
どれも心の働き、その人の性質をあらわすものです。
3つの中で、より大人っぽい表現は「探究心」です。
就職活動の自己PR文として、よく用いられる表現となります。
探究心には冷静に物事を捉えて、原因を究明していく意味があります。
好奇心は「流行りに飛びつく」というミーハーに似た意味合いもあります。
堅実な業界では自己PR文として受け入れてもらえない場合があるので、注意しておきましょう。
よく似た「知的好奇心」は、おもに教育の場で用いられる表現です。
まとめ
「探究心」と「好奇心」と「知的好奇心」の違いを分かりやすくお伝えしました。
探究心は問題を調査して、じっくり取り組む力をあらわします。
好奇心は身の回りの色々な世界に興味をもつことです。
知的好奇心は「知りたい」と願う力をあらわします。
言葉の差をおさえていきましょう。