「差異」「誤差」「差違」という3つの言葉は、共通しているようにものの「差」を表現する言葉です。
それぞれに意味がありますので、この記事では「差異」と「誤差」と「差違」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「差異」とは?
「差異」とは、対象物とそれ以外のものとの違いや異なる点、その差、違いがあることを意味しています。
ものの大きさや長さ、色、言葉など比べるものはさまざまで、ものや事柄の些細な違いを表現すり場合に用いる言葉です。
その他にも、見た目が同じようなものでも異なる点がある場合、「差異がある」というように表現されます。
「差異」の例文
・『私はこの2つの作品に差異があることがわかるのですが、はっきりと違いを説明することができません』
・『親と子の間でも違う人間なので、考え方に差異が生じることは珍しくない』
「誤差」とは?
「誤差」とはある事柄や数、数値など、計測された値と本来の値にわずかな差が生じている時に用いる言葉です。
その他にも、食い違いや違いといった意味合いもあります。
数値に対して用いる場合には、似たような意味で「近似値」という言葉もあるので覚えておくと便利です。
「誤差」の例文
・『この研究で得られた測定値は、真の値との間にわずかな誤差が生じている』
・『時計の精度によっては時間に多少の誤差が生じる可能性がある』
「差違」とは?
「差異」とはいくつかのものを比べた時に現れる違いのことを意味しています。
もちろん比べるものは同じものや同じ分野で、対象物に対して特別な指定もありません。
「差違」の例文
・『今日約束している集合場所までは、歩いて行っても自転車で行っても大きな差違はありません』
・『地域によって、文化の差違がいくつかあるのは仕方がないことだ』
「差異」と「誤差」と「差違」の違い
「差異」と「差違」という2つの言葉は、「さい」という読みや意味合いについてもほとんど違いはありません。
しいて言えば、「い」という漢字が「異」と「違」という漢字が使用されていることです。
一般的には「差異」という言葉が用いられることが多く、「差違」という言葉を使用しても間違いではありませんが、統一することが望ましいと言えます。
「誤差」については他の2つの言葉とは少し違い、本来の数値と物理的に計測した数値との違いなど、数や数値に対しての違いを表す言葉だということです。
それぞれに違いや意味があり、同じシチュエーションで使用できる場合もあれば、使用できないものもあるので正しく意味や違いを理解して使い分けるようにしましょう。
まとめ
ここでは「差異」「誤差」「差違」という3つの言葉について、意味や違い使い方などを例文を用いながらわかりやすく説明してきました。
共通するのはわずかな差であることや同じ対象物について比べること、違うのは対象仏物や使用されている漢字が違うことです。
ここで説明した意味や違いを理解して、正しく会話や文章に取り入れてみてください。