「施工」と「着手」と「着工」の違いとは?分かりやすく解釈

「施工」と「着手」と「着工」の違い生活・教育

作業に取り掛かるといった時に「施工」「着手」「着工」という言葉を使うことがあります。

同じような意味合いの印象を持つこれらの言葉ですか、果たして違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「施工」「着手」「着工」の違いを分かりやすく説明していきます。

「施工」【せこう・しこう】とは?

「施工」とは、工事を実施していることを意味しています。

ですので主に建築建設の現場で使われることが多い言葉になります。

また、工事全般に使える言葉ですので道路工事を行っていることも「施工」にあたります。

そして、工事を行っている最中であれば全て「施工」ということが言えます。


「施工」の例文

・『図面を見ないで施工など出来るわけがない』
・『道路修復の施工現場周辺は渋滞しているから迂回しよう』


「着手」【ちゃくしゅ】とは?

「着手」とは、作業に取り掛かることを意味しており、あらゆる作業全てに対して使える言葉です。

ただし、仕事に着手する、研究に着手する、工事に着手するなど、作業としてそれなりの労力が必要なことに取り掛かる時に用いられる言葉になります。

ですから、例えば歯磨きに着手する、入浴に着手するなどとは一般的には使いません。

「着手」の例文

・『仕事の着手が遅くなってしまった為、納期に間に合わないという事態に陥った』
・『工事に着手する日程が早まって休みがつぶれた』

「着工」【ちゃっこう】とは?

「着工」とは、工事に取り掛かることを意味しています。

ですので、工事現場で使われる言葉になります。

作業の段階としては、「着工」があって次に「施工」という流れになります。

そうすると、どこまでが「着工」でどこからが「施工」かという疑問が生まれますが、工事の種類によってどの工事までが「着工」でどの工事からが「施工」にあたるか、それぞれにある程度基準が設けられています。

「着工」の例文

・『勝手に着工してしまうと法律違反になります』
・『今年の夏に着工する予定だ』

「施工」と「着手」と「着工」の違い

「施工」「着手」「着工」の違いについて簡単にまとめると次のようになります。

「施工」とは、「工事を行っている最中であること」を意味しています。

あらゆる工事に対して使われる言葉です。

「着手」とは、「ある程度の労力を必要とする作業に取り掛かること」を意味しています。

「着工」とは、「工事に着手すること」を意味しています。

「施工」と同じくあらゆる工事に対して使われる言葉です。

「施工」「着工」に関しては工事現場で使われる言葉で、工事の種類によって「施工」「着工」どちらに分類される工事なのかある程度の基準が設けられています。

まとめ

「施工」「着手」「着工」について述べてきましたが、違いがわかりましたでしょうか。

私たちの生活を豊かにしてくれる様々な工事に関係する言葉でもあるので、これらの言葉の違いを是非覚えておきたいものです。