この記事では、「埋蔵」と「収蔵」と「所蔵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「埋蔵」とは?
「埋蔵」は、自らが手に入れた財産などを埋めて隠すことです。
何故埋めて隠す必要があるかですが、例えば、昔であれば、独り占めをする場合、財宝を奪ったうえで隠し、ほとぼりが冷めてから地中から財宝を掘り出せば独り占めが可能で、現代であっても同様に、脱税して得た現金を地中に隠したうえで掘り出せば、すべて資産を独り占めできます。
「収蔵」とは?
「収蔵」は、資産となり得る物や必要なものを収納することです。
貯蔵と同じ意味ですが、貯蔵と異なる点を挙げれば、「収蔵」は別に盗んだものを収納しても問題はない点です。
つまり、貯蔵は、消費資源などのお金以外物物など必要なものをため込むことで盗んだお金に関しては論外で、ため込むものは自分で作り出したり購入した物ですが、「収蔵」は別に盗んだものをため込んでも構いません。
「所蔵」とは
「所蔵」は、正式に自分の所有物としたうえで収納することです。
よって、盗んだものは所有物とみなされないので、「所蔵」には該当しません。
逆に、盗んだものでも所有権を与えられれば、「所蔵」となり自分の物なのだから自分で管理をすると言い切れますが、現代では盗み、盗難届が出ている物は所有権が認められません。
例えば、近海などは盗んでもシリアルがあるのでこのシリアルが盗難品であると判明すれば、所有権は一切認められません。
「埋蔵」と「収蔵」と「所蔵」の違い
「埋蔵」と「収蔵」と「所蔵」の違いは、「所蔵」だけが正式に自分が所有している物であると表明して認められています。
逆に、「埋蔵」と「収蔵」は、盗難品をあえて隠すように収納することなので財産ではありますが、盗難品を財産だと述べています。
よって比べるべきは、「埋蔵」と「収蔵」で「収蔵」は、盗難品を所有することと、自分が所有している物を収納するという意味があるので、「埋蔵」だけが盗難品を隠すことです。
まとめ
「埋蔵」については、隠す必要性がある物を埋めてどこにあるか分からないようにすることなので、これは所有権があやふやな盗難品であるとしました。
そして、「収蔵」は、所有権がある物を収納することでもあるが、所有権が無い盗難品を収納することでもあります。
よって、「所蔵」という言葉だけが正式に自分が所有者であると表明し、それが認められているが故、物を収納することが許されています。
無論、「所蔵」も所有権が無くなると不当に物を所有していることから、「所蔵」という扱いになり、それを知っていて隠すように収納した場合、これは、「埋蔵」です。
よって、「埋蔵」は意図としては、裏で悪いことをして得たものを所有したいのだが、大々的に所有権を認めてもらうことができないものを隠して後からお金に変えようという物が「埋蔵」です。
例えば、「埋蔵金」は、金塊のことで通常金塊は地中には埋まってません。
これは、所有権が認められないが故あえて隠して所有権を持たないがどうにかお金に変えてやろうという財産です。
よって、「埋蔵」は悪いことをして得た物、「所蔵」は正式に所有権が認められたものになります。