「走行」「歩行」「通行」という3つの言葉は人や動物、乗り物などの動きを表現する言葉です。
3つの言葉にはこの記事では、「走行」と「歩行」と「通行」の違いを分かりやすく説明していきます。
「走行」とは?
「走行」とは漢字の通り、人や動物、車などの乗り物が「走る」という意味があります。
急ぎ足や動物が両足を素早く動かして移動するさまを表現する言葉とも言われています。
その他にも、脈管や神経など人体においての進む方向や向きを表す際にも使用されている言葉です。
対象物が多く、会話や文章に用いる際もおかしな日本語になってしまわないように注意が必要です。
「走行」の例文
・『高速道路では自動車が100キロ近くのスピードで走行している』
・『自動車が前を走行しているトラックと車間距離をとって安全運転に努めている』
「歩行」とは?
「歩行」とは漢字にある通り、人や動物が乗り物などを利用せずに自分の足で「歩く」という意味があります。
スピードはゆっくりで、歩くという意味では「徒歩」という言葉も同じような意味合いを持っています。
「歩行」よりも少し急ぎで、でも「走行」までのスピードではない場合は「早歩き」や「強歩」という言葉を使用することもあります。
「歩行」の例文
・『道路では歩行者を優先して道を譲るのがマナーです』
・『部活中の事故で足を怪我してしまったので、現在リハビリを兼ねて歩行訓練を行っている』
「通行」とは?
「通行」とはある場所を通る、通り過ぎる、往来することを意味する言葉です。
「通行」を含めた熟語も多く、「一方通行」や「対面通行」、「通行止め」など、さまざまな場面で活用されています。
基本的には人や乗り物が移動する際に用いられることが多く、交通標識の名前にも含まれていることが多数あります。
「通行」の例文
・『一方通行の道に間違えて自動車が入ってきたため、私は立ち往生をさせられた』
・『私の子どもは朝から指定の通学路を通行して、学校に登校しています』
「走行」と「歩行」と「通行」の違い
「走行」と「歩行」は根本的に「走る」「歩く」といったスピードの違いがあります。
進むといった意味では同じですが、比較的使い分けのしやすい言葉です。
「通行」はある道や場所を通るという意味があり、走っていても歩いていてもどちらにも使うことのできる言葉です。
「走って通行する」「歩いて通行する」というように対象が人や動物、乗り物ではなく、道や場所の場合に使用する言葉と覚えておくと他の2つの言葉との区別がしやすくなります。
まとめ
ここでは「走行」「歩行」「通行」という3つの言葉について、例文を用いながら意味や違いを分かりやすく説明してきました。
どれも身近にある言葉で頻繁に使用するので、意味や違いを正確に理解することで正しく使い分けることができます。
今回説明したことを参考に、対象物や場面に合わせて会話や文章に取り入れてみてください。
