「格別」と「別格」と「特段」の違いとは?分かりやすく解釈

「格別」と「別格」と「特段」の違い生活・教育

世の中には普通とは違うことがいくつも存在しています。

それに合わせて表現も様々存在しています。

そんな中で今回は代表的な3つについてご紹介致します。

この記事では「格別」「別格」「特段」の違いを分かりやすく説明していきます。

「格別」とは

この言葉の意味は『状態や物事が普通の場合と比べてはなはだしく優れていることや様子』を表しています。

この言葉のポイントは『はなはだしく優れている』という部分にあります。

つまりこの言葉があるだけで『数れている』というポジティブな意味を持っている表現になります。

例えば『あの人の運動能力は格別に優れている』という表現をすると何か別の対象と比較した時に特に優っているという意味合いをつけることができるのです。

少し脱線すると似た言葉に『格段』というものがあります。

これも非常に似た意味を持ちますが、他の対象との違いがかなり大きい時につかうという違いがあります。

この点には注意をしましょう。


「格別」の例文

・『本日は格別に上質の素材を使ってお料理をご用意しております』
・『このホテルのサービスはいつも素晴らしいが、今回は格別だった』


「別格」とは

この単語は『ある一定の状態や様子、尺度には定まらないほどに格が違うことや様子』を指す言葉です。

『特別の取り扱いをすること』という意味も持っています。

基本的には肯定的な意味として使われることが多いですが、この言葉の重要なポイントは『違うこと』という部分にあります。

たとえば『あいつは別格だ』という表現があった時にこれだけでいい状態か悪い状態かは判断できません。

ひょっとすると『別格』に問題があるのか、『別格』に優れているのかなど様々な推測ができますが、他の対象と比べて『違う』という部分は間違いないことが理解できると思います。

「別格」の例文

・『佐藤さんは他の新人と比べて別格の扱いを受けている』
・『この美術館の中では彼女が遺した絵画が別格の存在感を放っている』

「特段」とは

この言葉は『普通とは違い、他の物とはっきりとした特別な違いや区別があることや様子』という意味を表しています。

この単語のポイントとしては『特別な違いや区別』という部分です。

つまり、この単語自体では程度はわからないものの普通とは違う特別なことが抑えるべき意味になっています。

例えば『特段の事情』という表現がありますが、これは『程度はわからないが、ほかの物とは明らかにと違う特別な事情』という意味になります。

「特段」の例文

・『彼には取り立てて特段優れている能力はない。

・『この問題の処理を行うに際してはどうか特段の配慮をする様にお願いします』

「格別」と「別格」と「特段」の違い

それぞれ『他と比べてはなはだしく優れている』、『尺度には定まらないほどに格が違う』、『他とはっきりとした特別な違いや区別』という違いをつけることができます。

『格別』は優れていることですが、『別格』と『特段』は違いに重点を置いているのも頭に入れたいポイントです。

まとめ

如何でしたでしょうか。

何かと違うということを表す言葉でも様々なニュアンスの違いがあることがお分かりいただけたと思います。

特に『格別』と『別格』は順序が違うだけで意味が変化するのは面白い点ではないでしょうか。

是非違いについて深堀をしてみてください。