「健闘」と「奮闘」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「健闘」と「奮闘」の違い生活・教育

この記事では、「健闘」「奮闘」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「健闘」の意味

最初は「健闘」(けんとう)の意味をご説明致します。

「健闘」の意味としては、基本的に不利な状況下に追い詰められつつも、相手に対して負けじと最後まで闘うという意味になります。

戦争映画などで「健闘祈る」などという描写がありますので、比較的分かりやすいことでしょう。


「健闘」の使い方

次は「健闘」の意味の使い方を解説していきます。

「健闘」を使う際は、不利な状況でも、持つ力や戦力を総動員して、相手と闘うという時に使います。

具体的な使い方を取り上げてみます。

「空母部隊の健闘を祈る」という具合に使えるのです。

さて、次は例文を取り上げていきます。


「健闘」を使った例文

この項目において「健闘」を使った例文を書いていきます。

・『直掩戦闘機隊も健闘し、敵機6機を撃墜した』
・『ここは彼に任せて、健闘を祈るとしよう』
・『彼らの健闘は偉大な功績だと評価している』
・『健闘をたたえて、祝賀会が開かれているようだ』
・『ミッドウェー海戦では、空母飛龍は健闘し、米空母ヨークタウンに大打撃を与えた』
このように「健闘」を使った例文を書いてみました。

ここには5バージョンが書かれています。

「健闘」の類語

「健闘」の類語を見ていきます。

「健闘」の類語としては、「活躍」(かつやく)や「善戦」(ぜんせん)、「いい勝負だ」などが類語になることでしょう。

これらの類語の意味は、敵に対して互角か互角以上に戦ったり、仕事で見事な活躍や成果を残したなどいう表現や意味を表すさいに使われます。

「健闘」の類語の説明でした。

「健闘」の対義語

次は「健闘」の対義語を解説します。

「健闘」の対義語としては、「大苦戦」(だいくせん)や「苦戦」(くせん)、「苦闘」(くとう)などが対義語になるでしょう。

対義語の意味を見ていくと、相手に対して中々打撃を与えられないさまや、厳しい戦いを強いられている状況などを意味する際に使います。

以上が「健闘」の対義語の解説でした。

「奮闘」の意味

ここでは「奮闘」(ふんとう)の意味をご説明致します。

「奮闘」の意味は、自分や自分の所属する組織や部隊の総力を持って、相手と闘うことを意味しております。

精一杯の努力などという意味もあります。

これが「奮闘」の意味になります。

「奮闘」の使い方

次の項目では「奮闘」の使い方を解説します。

「奮闘」を使う時は、精一杯の努力や、組織や部隊の総力を持って、相手と闘い抜く際に使います。

具体的な使い方のケースを書いていきます。

「非常に難しい試験であったが、奮闘の結果、合格できた」
これは努力を意味する使い方になります。

「日本の連合艦隊は、レイテ沖で米機動部隊に対して奮闘した」
これは連合艦隊の総力を持って、大機動部隊と闘ったことを意味する使い方になるのです。

使い方としては以上になります。

「奮闘」を使った例文

「奮闘」を使った例文を書きます。

・『医療スタッフの奮闘のおかげて、コロナ感染者が減ってきた』
・『空母準鷹は、孤軍奮闘し、空母ホーネットを撃沈した』
・『ラグビーの試合で我が高校は奮闘した』
・『奮闘したものの負けてしまったが、悔いはない』
・『零戦隊の奮闘もあり、敵輸送船団に大打撃を与えた』
以上が「奮闘」の例文になります。

「奮闘」の類語

次の項目では「奮闘」の類語を見ていきます。

「奮闘」の類語としては、「闘志がある」(とうしがある)や「敢闘」(かんとう)、「激闘」(げきとう)などが類語になります。

これらの意味としては、相手と激しく闘うことや、負けないという一心で、最後の最後まであきらめずに闘う意味合いがあります。

類語としては以上です。

「奮闘」の対義語

「奮闘」の対義語を解説します。

「奮闘」の対義語としては、調査の結果見当たりませんでした。

しかしながら、「孤軍奮闘」(こぐんふんとう)の対義語ならば考えつくものがあります。

それは「一致団結」(いっちだんけつ)かと思います。

この意味としては、一同が気持ちを一つにして、目的達成のために闘うなどという意味合いが含まれております。

したがって、考えられる対義語として解説しました。

「健闘」と「奮闘」の違い

ここでは「健闘」「奮闘」の違いをご説明致します。

「健闘」というのは、不利な状況下でも、精一杯の努力して、最後まで闘い抜くことです。

「奮闘」の場合は、持てる戦力や兵力などを結集して、相手に対して挑み、努力して闘い抜くことです。

こうしてみると、「健闘」の場合は、状況が不利な時に使うことが多いのです。

「奮闘」の場合は、総力などを結集して、闘いを挑む際や努力などをするということです。

以上が「健闘」「奮闘」の違いとなります。

「健闘」と「奮闘」の使い方の違い

最後の項目で、「健闘」「奮闘」の使い方の違いについて取り上げていきます。

「健闘」というのは、不利な状況下にあっても、努力を惜しまずに、精一杯に闘い抜くという時に使います。

そして、「奮闘」というのは、自分や組織や部隊の全勢力を結集して、相手と決戦などをする際に使うものです。

もちろんですが、努力するという意味合いでも使われます。

それでは使い方の違いの詳細を見てみましょう。

先ずは前者からです。

「彼の部隊の健闘もあって、何とか味方は撤退することに成功した」
後者は、「迷宮入りした事件だったが、経験豊富な刑事たちの奮闘によって、犯人が逮捕された」(努力を称える使い方です)
「水雷戦隊は奮闘し、敵戦艦を中破させることに成功し、陸上部隊の撤退にも成功したのだ」(総力をもって、努力して闘った結果を意味しているのです)
以上が「健闘」「奮闘」の使い方の違いになります。

まとめ

最後のまとめは、「健闘」というのは、不利な状況下にあっても、精一杯の努力を惜しまずに、相手に対して向かっていき闘い抜くという意味があります。

そして、「奮闘」というのは、自分や組織、部隊などの持つ能力や力を総動員して、相手や困難に対して闘うという意味があるのです。