この記事では、「許容範囲」と「許容範囲内」の違いを分かりやすく説明していきます。
「許容範囲」とは?
「許容範囲(きょようはんい)」とは、「相手の言動・態度や物理的な性質などに対して、許して受け容れることができる(壊れたりせずに耐えることができる)範疇や一定の広がり」を意味している言葉です。
「許容範囲」の「許容」は「許して認めること・許して大目に見ること」を意味していて、「範囲」は「一定の限られた広がりや範疇(はんちゅう)」を意味しています。
「許容範囲」の使い方
「許容範囲」は、「許して認めることができる範疇・許して受け容れられる程度の一定の広がり」を意味して使うという使い方になります。
「許容範囲」の表現は「このくらいの重さであれば許容範囲です」や「どこまでのきつい言い方が許容範囲であるかは個人差があります」のように、「物理的な性質や相手の言動などを許して認めることができる広がりの範疇(許すことができる上限と下限)」の意味で使われます。
「許容範囲内」とは?
「許容範囲内(きょようはんいない)」とは、「相手の言動・態度などに対して、許して受け容れることができる範疇・限界の内側であること」や「(許せる範疇の内側なので)許して大目に見ることができる」を意味しています。
「許容範囲内」の表現には、「許して認めることができる一定の範疇の内側にあるので、許すことができる」という意味のニュアンスが備わっています。
「許容範囲内」の使い方
「許容範囲内」は「彼女のきつい物言いくらいであればまだ許容範囲内です」のように、「許して受け容れることができる範囲(限界)の内側にあること」を意味して使う使い方になります。
「許容範囲内」は「許容範囲内です・許容範囲内である」で、「大目に見て許すことができる」の意味合いで使われます。
「許容範囲」と「許容範囲内」の違い!
「許容範囲」と「許容範囲内」の違いを、分かりやすく解説します。
「許容範囲」と「許容範囲内」はどちらも「大目に見て許すことができる範囲・範疇」を意味していますが、「許容範囲」よりも「許容範囲内」のほうが「どこまで許すことができるかの限界(線引き)が明確である」という違いがあります。
また「許容範囲」は「許せる・許せない」の両方の意味の文章で使いやすいですが、「許容範囲内」のほうは基本的に「許せる(=許容範囲内である)」の意味合いだけで使われる違いを指摘できます。
「許容範囲」の例文
・『後輩が敬語を使わないくらいは許容範囲です。』
・『この荷台がどのくらいの重量まで耐えられるのか、許容範囲を教えてください。』
・『許容範囲の判断を間違えると、相手を怒らせることもあります。』
「許容範囲内」の例文
・『少し遅刻するくらいであれば、許容範囲内なので大丈夫です。』
・『大声でクレームをつけられるくらいは許容範囲内です。』
・『彼女にとってその冗談が許容範囲内であるかどうかは分かりません。』
まとめ
「許容範囲」と「許容範囲内」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「許容範囲」と「許容範囲内」はどちらも「許して受け容れることができる範疇(限られた一定の広がりの内側)」という同じ意味を持っていますが、「許容範囲内」のほうが「許容範囲よりも許すことができる限界を強調するニュアンスがある」という違いを挙げられます。
「許容範囲」と「許容範囲内」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。