この記事では、「ご承諾」と「ご了承」の違いを分かりやすく説明します。
「ご承諾」とは？
ご承諾とは相手の要求や依頼などを聞き、それを引き受けることをいいます。
「承諾」に接頭語である「ご」がついているので、敬語表現になっています。
「承諾」と似た表現に「承知」があります。
「承知」も相手の要求を聞き入れるという意味で使われますが、「知る」とか「聞く」に重点が置かれています。
「承諾」の場合には、「引き受ける」とか「受け入れる」という意味が強いです。
ビジネスメール等でも使われている言葉で、「ご承諾いただきありがとうございます」とか「ご承諾いただけますでしょうか」といった使い方をします。
「ご了承」とは？
ご了承とは、相手の事情をよく理解して聞き入れることをいいます。
「了承」の「了」には「おわる」「おえる」「はっきりする」「わかる」といった意味があり、「承」には「うける」「うけいれる」といった意味があります。
「了承」に接頭語の「ご」をつけると敬語表現となります。
了承するのは自分よりも目上の人なので、ビジネスシーンでは「ご了承いただけますでしょうか」や「ご了承願います」といった使い方をします。
「ご承諾」と「ご了承」の違い
「ご承諾」も「ご了承」も相手の申し入れなどを聞き入れることを表す言葉です。
「ご承諾」は「引き受ける」というニュアンスが強く、「ご了承」は「理解する」というニュアンスが強く含まれています。
「ご了承いただきたい」という場合、目下の人が目上の人に対して使います。
取引先などに理解を求める場面でも使用します。
「ご承諾いただきたい」は、契約を結ぶとか許可を得るといった場面で使われることが多いです。
まとめ
「ご承諾」は「引き受ける」というニュアンスが強く、「ご了承」は「よく理解する」といったニュアンスが強いです。
許可を得る場面で使われるのが「ご承諾」で、理解を求める場面で使われるのが「ご了承」になります。
