この記事では、似ているという意味の「類似」と同じようなという「同様」と同じ立ち位置である「同等」の違いを分かりやすく説明していきます。
「類似」とは?
よく似ていることを指しますが、似てはいても同じではないということが決定的に有り、似せて作ったもの、真似たものなどを類似品と指し、この場合はあまりポジティブな意味ではありません。
類似したデザインと言う言葉も先のものを真似したというネガティブな意味合いが含まれます。
最近の使い方では類似したアーティスト、類似した商品などの表記で最初に選択したものに対して他のものを勧めると言った表記に使われることがあります。
「同様」とは?
主な点では同じ様子、種類や仕方ということで、例えば車のドアの開け方は右側と左側で同様と言えますが、ドア形状自体は左右ではデザイン的に合わせているものの左右対称で完全に同一の形ではありません。
同様の操作を繰り返すと言う言葉では、画面など操作する対象は変化していますが操作そのものの変化は小さく同じ感覚で操作できるということになります。
「新品同様」という言葉は新品ではありませんが、外見の綺麗さ、使用していないことなど、新品に非常に近い状態を指します。
「コロナウイルス対策に各地で同様の動き」という言葉であれば、場所は異なり、対処する人数も異なりますが動きはほぼ同一であるということになります。
同様は共通点として使うこともあり、「アメリカ人と同様に英語を話せる」という言葉では英語が堪能であるということまではわかります。
「同等」とは
実力や程度、資格などが等しいことで、ふたつのものは共通する部分はあるものの同じものではありません。
「このふたつの車は排気量は2000ccと同等だが馬力は15馬力ほど違う」など一方の共通点を指すことが可能です。
高校卒業と同等程度の学力は高等学校卒業程度認定試験で判定されるものであり、高校を卒業した学力と非常に近いですが、完全にイコールではない部分があります。
同等の価値という言葉ではそれぞれ別の品物や通貨であっても価値はどうという言うことになり、交換が妥当であるということを指します。
「類似」と「同様」と「同等」の違い
「類似」と「同様」と「同等」では同様が最もふたつの対象で近く、完全に同じ部分もあると言えますが、左右や時間、手順など根本が異なっているケースが一般的です。
類似は似ていることで、似せている以上完全に同一ではありません。
音楽やデザインの類似はネガティブなものとして捉えられます。
同等は立ち位置が同じという意味で、共通点はあるものの似せていたり同じではないというもので、同様や類似よりも関係性は離れていると言えます。
まとめ
類似は同一メーカーが公式な文章で使うことはまずなく、同様は性能は異なるものの機構が同じものなどで使い、同等は絶版品になったカメラ用の電池などで、同等品という呼び方で別の製品でもそのまま使えると言ったケースで使われます。