この記事では、「憤慨」と「激昂」と「激怒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「憤慨」とは?
「憤慨」とは、いつもとは違う様子で非常に腹を立てることという意味があります。
内容的には憤り、嘆くといった感じですので、何かに腹を立てて「ひどい!」と感情を害している、そのようなイメージで使います。
「先生が言ったことに、あの子たちひどく憤慨していたけど」「ひどいやり方に憤慨するも、従うよりなかった」などと使います。
「激昂」とは?
「激昂」とは、感情が高ぶることで、興奮状態になって激しく怒ることを言い表す言葉です。
人は激しく怒っていても、何とか表面上は抑えることもできます。
「激昂」は内面に留めることができず、怒りが、顔、声、態度に出ている状態と覚えておきますとわかりやすいでしょう。
「激昂」している人は感情が高ぶって、興奮状態にありますので、冷静な話し合いなどはできません。
「あの時、祖父が突然激昂した理由が、今になってわかった」「激昂しただけでなく暴れ出した為、警察を呼んだ」などと使います。
「激怒」とは
「激怒」とは、激しく怒るという意味になります。
人に対して激しく怒ること、自分の内面で激しい怒りが沸き起こること、どちらにも使うことができます。
「先生が激怒のあまり泣きだした」「店員の態度に激怒する」などと使います。
「憤慨」と「激昂」と「激怒」の違い
「憤慨」と「激昂」と「激怒」の違いを解説します。
この三つの言葉はどれも「激しく怒る」という意味では同じです。
つまりどの言葉を選んでも意味合いが大きく変わることはありません。
しかし、微妙な違いがありますので、使い分けができるようになりましょう。
「憤慨」とは、普段とは違う様子で怒るといった意味になります。
腹が立ってそのことについて嘆くといった時は「憤慨」が合うでしょう。
例えば何かに腹を立てて「あの人、ひどい」「もう、悔しくて仕方ない」と文句を言っている場合です。
このような状態が「憤慨する」となるわけです。
「激昂」は、感情が高ぶり、興奮状態になって激しく怒ることを言います。
激しく怒っても、表面上、冷静さを保てる場合もあります。
そのような場合は「激昂」は当てはまりません。
相手に怒りをぶつける、自分の怒りを露わにするといったことが「激昂」となるのです。
最後に「激怒」ですが、これは「憤慨」「激昂」とどちらもカバーできる言葉です。
相手に対して激しく怒る場合も、自分の中の激しい怒りも、怒りで嘆くこともすべて「激怒」で表すことができます。
まとめますと、「憤慨は憤り嘆く、激昂は興奮状態で怒る、激怒は激しく怒る」となります。
どれを使って言い表せばいいか迷った際は「激怒」にしておきますと無難ということになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「憤慨」と「激昂」と「激怒」の違いを解説しました。
どれも「激しく怒る」という意味がありますが、怒り方にも違いがあります。
言葉の意味を正しく理解して、的確に使い分けるようにしましょう。